着物のたたみ方・保管・クリーニング完全ガイド
和の文化

着物のたたみ方・保管・クリーニング完全ガイド

着物をきれいな状態で長く保つには、正しいたたみ方・適切な保管・定期的なクリーニングの3つが欠かせません。とくに婚礼衣装や振袖のように着用頻度が限られる着物は、しまい方ひとつでシワやカビ、変色の原因になります。

この記事では、着物の基本的なたたみ方「本だたみ」の手順から、たとう紙・桐箪笥を使った保管術、クリーニングの料金相場まで、着物のお手入れに必要な知識をまとめました。

この記事でわかること

  • 本だたみの正しい手順とコツ
  • 振袖・長襦袢・帯それぞれのたたみ方
  • たとう紙や桐箪笥を使った保管のポイント
  • クリーニング(丸洗い・しみ抜き)の料金目安
  • 虫干しの最適な時期とやり方

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着物のたたみ方の基本|「本だたみ」の手順

着物のたたみ方には複数の種類がありますが、もっとも基本的で汎用性が高いのが「本だたみ(ほんだたみ)」です。男性用・女性用を問わず、小紋・訪問着・振袖・色無地など、ほとんどの着物に使えます。

京都きもの市場の解説によると、本だたみのほかに「袖だたみ」「夜着だたみ」などもありますが、まずは本だたみを覚えれば日常のお手入れには十分です。

本だたみの手順(8ステップ)

たたむ前に、清潔で平らな場所にシートや風呂敷を敷いてから作業します。畳の上がベストですが、フローリングでも問題ありません。

  1. 着物を広げる — 衿を左、裾を右にして着物を表向きに広げる
  2. 下前(右身頃)を整える — 右の脇縫い線に沿って内側へ折り返す
  3. おくみ線で折る — 右のおくみ線(衿から裾へ続く縫い目)を手前に折り返す
  4. 上前(左身頃)を重ねる — 左の脇縫い線を持ち上げ、右の脇縫い線に正確に重ねる
  5. 衿をたたむ — 衿を内側に折り込み、左右の衿先と剣先を揃える
  6. 左袖を重ねる — 左袖を右袖の上にぴったり重ねる
  7. 裾を折り返す — 裾を持ち上げ、身頃の丈を半分に折る
  8. 右袖を下に折る — 右袖を身頃の下に折り返して完成

きもの辻でも写真付きの手順が公開されています。初めての方は写真を見ながら実践すると折り目の位置がつかみやすくなります。

たたむ際に気をつけるポイント

注意点 理由
手を洗ってから作業する 皮脂や汗がシミの原因になる
折り目に沿ってたたむ 余計なシワがつかない
金糸・銀糸の部分に和紙を挟む 箔の剥がれ・変色を防ぐ
湿気のない日に作業する 繊維に湿気を閉じ込めない

振袖・長襦袢・帯のたたみ方と違い

着物本体だけでなく、長襦袢や帯にもそれぞれ適したたたみ方があります。

振袖のたたみ方

振袖は袖丈が長いため、本だたみの手順は同じですが、袖の折り返し位置に注意してください。袖を折る際に袖口が身頃からはみ出さないよう内側に折り込みます。刺繍や金彩がある振袖は、装飾部分に薄い和紙を当てておくと安心です。

長襦袢のたたみ方

長襦袢は着物とは異なり、「襦袢だたみ」と呼ばれる方法で折ります。衿を内側に折り込み、袖を身頃に沿わせるのがポイントです。半衿が付いたままでも問題ありませんが、汚れた半衿は外して洗ってからしまうのがベターです。

帯のたたみ方

袋帯は、柄の部分に折り目がかからないように注意しながら八つ折りにするのが基本。名古屋帯はお太鼓の柄を避けて三つ折りにします。帯も金糸・銀糸部分に和紙を挟んでおくと酸化を防げます。

和装の衣装全般については「和装衣装ガイド」で種類や特徴を詳しく解説しています。

着物の保管に必要なアイテムと選び方

たたんだ着物を適切に保管するには、いくつかのアイテムが欠かせません。

たとう紙(畳紙)

たとう紙は和紙で作られた着物専用の包装紙です。京都きもの市場によると、通気性を保ちながらホコリや光から着物を守る役割があります。

種類 サイズ目安 用途
着物用 約87cm × 36cm 着物本体の保管
帯用 約55cm × 36cm 袋帯・名古屋帯の保管
襦袢用 着物用と同サイズ 長襦袢の保管

たとう紙は消耗品です。1〜2年ごとに新しいものに交換してください。黄ばみやシミが出てきたら交換のサインです。

桐箪笥と代替収納

桐は湿度が高いときに膨張し、低いときに収縮する性質を持っています。この調湿作用に加え、タンニンによる防虫効果もあるため、着物の保管に最適な素材です。

ただし桐箪笥は国産総桐だと10万〜50万円以上と高価です。手が届かない場合は以下の代替手段も有効です。

  • プラスチック衣装ケース — すのこや除湿シートを敷いて通気性を確保
  • 不織布ケース — 通気性がありコンパクト。持ち運びにも便利
  • 段ボール製着物収納ケース — 100均でも購入可能。短期保管向き

きもの永見では桐箪笥がない場合の保管場所6選と注意点が紹介されています。

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着物の保管場所と湿気対策のコツ

保管アイテムを揃えても、しまう場所が悪ければ意味がありません。

保管場所の条件

条件 理由
直射日光が当たらない 紫外線による色あせ・変色を防ぐ
風通しがある 湿気がこもるとカビの原因になる
温度変化が少ない 結露による湿気を防ぐ
壁や床から離す 壁際・床面は湿気がたまりやすい

クローゼットや押入れに保管する場合は、すのこを敷いて着物を床面から離し、定期的に扉を開けて換気するのが効果的です。

防虫剤の正しい使い方

防虫剤は1種類だけを使うのが鉄則です。複数の種類を混ぜると成分同士が化学反応を起こし、着物にシミや変色を引き起こすことがあります。

  • 無臭タイプ(ピレスロイド系) — 着物にニオイが移らず使いやすい。他の防虫剤との併用も可能
  • 樟脳(しょうのう) — 天然由来で和服向き。ただし他の種類との併用は不可
  • 備長炭シート — 調湿・抗菌・消臭を兼ねた万能アイテム。交換不要

防虫剤は衣類の上に置くのが効果的です。成分は空気より重く、上から下へ広がります。

着物の収納方法をさらに掘り下げたい方は「着物の収納方法|防虫・虫干し・桐箪笥の活用」もあわせてご覧ください。


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着物クリーニングの料金相場|丸洗い・しみ抜き

着物を着た後は、汗や皮脂が繊維に残ります。そのまましまうとシミやカビの原因になるため、適切なタイミングでクリーニングに出すことが大切です。

丸洗い(京洗い)の料金相場

丸洗いとは、着物全体を専用の溶剤でドライクリーニングする方法です。

着物の種類 料金目安
小紋・紬 5,000〜8,000円
訪問着・付下げ 7,000〜10,000円
振袖・留袖 10,000〜15,000円
浴衣 3,000〜5,000円
長襦袢 3,000〜6,000円

宅配型クリーニング業者は店舗型より割安な傾向があり、平均で約6,500円前後です。

しみ抜きの料金相場

プロのしみ抜きはシミの大きさ・種類・経過時間によって変動します。

シミの状態 料金目安
直径1cm以下の新しいシミ 1,000円前後
直径2〜3cmのシミ 1,500〜2,500円
変色した古いシミ 1箇所 4,000円〜
広範囲のシミ 見積もり次第(3,000〜10,000円以上)

見積もりを事前に出してくれるお店を選ぶのが失敗しないコツです。しみ抜きの詳しい方法や専門店の選び方は「着物のクリーニング詳細ガイド|しみ抜き・カビ対策」で解説しています。

着用後すぐにやるべきお手入れ3ステップ

着物を長持ちさせるには、脱いだ直後のケアが最も大切です。

ステップ1:ハンガーに掛けて湿気を飛ばす

脱いだらすぐに着物ハンガー(衣紋掛け)に掛けて、風通しのよい室内で半日〜一晩ほど陰干しします。体温と汗で含んだ湿気を自然に放出させます。

ステップ2:汚れやシミをチェック

陰干しの間に、以下の箇所を重点的に確認してください。

  • 衿元 — ファンデーションや皮脂汚れがつきやすい
  • 袖口 — 手首の汗や汚れが残りやすい
  • — 泥はねや埃が目立つ箇所
  • 前身頃 — 食事中の飛び跳ねに注意

ステップ3:ブラッシングとたたみ

埃やちりは柔らかいブラシで優しく払います。汚れがなければ本だたみでたとう紙に包んで収納してください。

きもの辻では着用後のお手入れから長期保管までの流れがまとめて紹介されています。

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虫干しの時期とやり方|年2〜3回の定期ケア

虫干し(むしぼし)は、着物を風に当てて湿気を飛ばし、虫やカビの発生を防ぐ伝統的なお手入れ方法です。ふじぜんによると、年に2〜3回実施するのが理想的です。

おすすめの虫干し時期

時期 名称 目的
7月下旬〜8月 土用干し 梅雨で溜まった湿気を一気に飛ばす
10月〜11月 秋干し 夏の湿気を取り除く。衣替えのタイミングにも
1月〜2月 寒干し 一年で最も乾燥した空気で春夏に備える

虫干しの手順

  1. 晴れた日を選ぶ — 前後2日ほど晴天が続く日がベスト
  2. 10時〜14時に干す — 湿度が低い時間帯がおすすめ
  3. 直射日光を避ける — 色あせ防止のため室内の風通しのよい場所で陰干し
  4. 着物ハンガーに掛ける — 衣紋掛けを使いシワを伸ばしながら干す
  5. シミ・虫食いをチェック — 干している間に状態を確認
  6. 2〜3時間で取り込む — 長く干しすぎると型崩れの原因になる

和装の文化やマナー全般については「和婚文化ガイド」で幅広く解説しています。

よくある質問(FAQ)

Q. 着物をたたむスペースがない場合はどうすればよい?

A. 着物ハンガーに掛けたまま不織布のカバーをかけてクローゼットに保管する方法もあります。ただし長期間ハンガーに掛けっぱなしにすると肩の部分が伸びるため、月に一度はたたんで休ませてください。

Q. たとう紙は100均のもので大丈夫?

A. 短期保管であれば問題ありません。ただし安価なものは和紙ではなく洋紙の場合があり調湿効果が弱いため、大切な着物には呉服店で販売されている和紙製のたとう紙をおすすめします。

Q. 着物のクリーニングは毎回必要?

A. 着用するたびに出す必要はありません。汗をかいていない短時間の着用であれば、陰干しとブラッシングで十分です。シーズンの最後にまとめて丸洗いに出すか、目立つ汚れがあるときだけ専門店に持ち込むのが一般的です。

Q. 正絹とポリエステルで保管方法は変わる?

A. 基本的なたたみ方は同じですが、正絹は湿気に弱く虫がつきやすいため防虫剤と除湿剤がより重要になります。ポリエステルは虫害のリスクが低いものの、静電気でホコリを吸着しやすいためたとう紙に包んで保管するのがベストです。

Q. 桐箪笥の代わりになる収納は?

A. プラスチック衣装ケースにすのこと除湿シートを敷いて使う方法が手軽です。密閉性が高いので定期的にフタを開けて換気し、除湿シートは半年に一度交換してください。

まとめ:着物のたたみ方・保管・クリーニングのポイント

着物の手入れは「たたむ → 包む → しまう → 定期メンテナンス」の流れを守れば、特別な技術がなくても長くきれいな状態を保てます。

この記事のポイント

  • 基本の「本だたみ」は折り目に沿って8ステップでたたむ
  • たとう紙は1〜2年ごとに交換。桐箪笥がなくてもプラスチックケース+除湿シートで代用可能
  • 丸洗いの料金相場は5,000〜15,000円。宅配型なら約6,500円前後
  • しみ抜きは1箇所1,000円前後から。事前見積もりのある専門店を選ぶ
  • 虫干しは年2〜3回(夏・秋・冬)、陰干しで2〜3時間が目安

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