神前式の流れと費用 完全ガイド|初穂料から衣装まで徹底解説
和の文化

神前式の流れと費用 完全ガイド|初穂料から衣装まで徹底解説

「神前式ってどんな流れで行われるの?」「費用はどのくらいかかる?」——日本の伝統的な結婚式スタイルである神前式は、厳かな雰囲気と和の美しさが魅力です。しかし、チャペル式に比べて馴染みが薄いため、式の流れや費用がわかりにくいと感じる方も多いはずです。

この記事では、神前式の流れを入場から退場まで7つのステップで解説し、費用の内訳、人気の神社情報、仏前式・茶婚式との違いまでまとめています。「神前式ほどの費用はかけられないけど和装は着たい」という方に向けた選択肢もご紹介します。

神前式の流れ——7つのステップでわかる式次第

神前式は神社の社殿で行われる日本の伝統的な挙式スタイルです。一般的な式次第を7つのステップに分けて解説します。所要時間は全体で30〜40分程度です。

ステップ1:参進の儀(さんしんのぎ)——花嫁行列

神職に先導され、新郎新婦と親族が社殿まで列をなして歩く儀式です。雅楽の生演奏が響くなか、厳かな雰囲気で社殿へと向かいます。和装での行列は神前式ならではの光景で、写真撮影の最大のチャンスでもあります。

※雨天時は省略または屋根のある通路に変更されることがあります。

ステップ2:修祓の儀(しゅばつのぎ)——お清め

社殿に入った後、神職が大麻(おおぬさ)を振って新郎新婦と参列者を清める儀式です。心身を清め、神前での儀式にふさわしい状態にする意味があります。参列者全員が頭を下げて受けます。

ステップ3:祝詞奏上(のりとそうじょう)——神への報告

神職が神様に結婚の報告と2人の幸せを祈願する祝詞を読み上げます。新郎新婦の名前、縁結びの願いが祝詞に盛り込まれ、参列者は静かに聞き入ります。神前式で最も厳かな場面です。

ステップ4:三献の儀(さんこんのぎ)——三三九度

「三三九度(さんさんくど)」として広く知られる儀式です。大中小3つの杯で新郎新婦が交互にお神酒をいただきます。

意味順番
小杯(一の杯)過去——2人の出会いに感謝新郎→新婦→新郎
中杯(二の杯)現在——2人の契りを交わす新婦→新郎→新婦
大杯(三の杯)未来——2人の未来の繁栄を願う新郎→新婦→新郎

お神酒を飲む際は一口でなく、三口に分けて口をつけるのが作法です。お酒が飲めない方は口をつけるだけで問題ありません。

ステップ5:指輪の儀——指輪交換

元々の神前式にはない儀式ですが、現在は多くの神社で取り入れられています。三献の儀の後に行われることが多く、巫女が三方に載せた指輪を運んできます。新郎が新婦へ、次に新婦が新郎へ指輪を贈ります。

ステップ6:玉串奉奠(たまぐしほうてん)——誓いの儀

玉串(榊の枝に紙垂をつけたもの)を神前に供え、二拝二拍手一拝の作法で拝礼します。まず新郎新婦が、次に両家の代表(通常は父親)が行います。この儀式によって、神様に結婚の誓いを正式に捧げます。

玉串の供え方には作法があるため、事前にリハーサルで確認しておくと安心です。多くの神社では挙式前に説明の時間を設けています。

ステップ7:退場——親族固めの盃・退場

最後に参列者全員でお神酒をいただく「親族固めの盃」を行い、両家の結びつきを祝います。その後、神職に先導されて社殿を退場します。退場後は境内で記念撮影を行うのが一般的です。

神前式の費用内訳——初穂料から食事会まで

神前式の費用は「挙式費用」と「それ以外の費用」に分かれます。主な項目と相場をまとめました。

費用項目相場備考
初穂料(挙式料)5万〜30万円神社の格式・知名度で変動。全額が奉納金
衣装レンタル(花嫁)10万〜50万円白無垢10〜30万、色打掛20〜60万が目安
衣装レンタル(新郎)5万〜15万円紋付袴。セットプランなら割安
着付け・ヘアメイク5万〜15万円花嫁の和装着付けは専門技術が必要
写真撮影5万〜20万円挙式中の撮影は禁止の神社もある
食事会(披露宴)1万〜2万円×人数会場は神社内 or 近隣のレストラン・料亭
介添え1万〜3万円和装の花嫁をサポートするスタッフ
雅楽演奏3万〜10万円初穂料に含まれる場合あり

費用モデルケース

パターン概算費用内容
2人だけの挙式30万〜60万円初穂料+衣装+着付けヘアメイク+写真
親族のみ(10名)60万〜100万円上記+食事会(料亭)
親族+友人(30名)100万〜200万円上記+会場費+引出物

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神前式で人気の神社——東京・大阪・京都・名古屋

神前式を行える神社は全国にありますが、挙式プランが整備された人気の神社をエリア別に紹介します。

東京エリア

  • 明治神宮(渋谷区): 初穂料15万円〜。都内最大級の杜のなかで厳かな挙式
  • 東郷神社(渋谷区): 初穂料10万円〜。原宿駅から徒歩5分のアクセスのよさ
  • 赤坂氷川神社(港区): 初穂料8万円〜。都心ながら緑豊かな境内
  • 神田明神(千代田区): 初穂料5万円〜。アニメ・ポップカルチャーとの融合でも話題

大阪エリア

  • 住吉大社(住吉区): 全国住吉神社の総本社。反橋での写真が人気
  • 大阪天満宮(北区): 学問の神様で知られるが、縁結びの挙式も好評

京都エリア

  • 下鴨神社(左京区): 世界遺産。糺の森の参道での花嫁行列が圧巻
  • 上賀茂神社(北区): 京都最古の神社の一つ。立砂の前での撮影が人気

名古屋エリア

  • 熱田神宮(熱田区): 三種の神器の一つを祀る。東海エリア随一の格式

仏前式・茶婚式との違い——和婚の選択肢を比較

「和婚」のスタイルは神前式だけではありません。仏前式と茶婚式との違いを比較表で整理します。

比較項目神前式仏前式茶婚式
会場神社寺院・自宅仏壇前茶室
宗教神道仏教宗教不問
参列者親族(友人可の場合あり)原則親族のみ少人数(10名程度まで)
特徴的な儀式三三九度・玉串奉奠念珠授与・焼香濃茶の飲み回し
費用相場30万〜80万円20万〜50万円15万〜40万円
知名度◎ 一般的△ あまり知られていない△ 最近注目が増加
衣装白無垢・色打掛・紋付袴白無垢・色打掛・紋付袴白無垢・色打掛(カジュアルも可)

茶婚式は宗教色が薄く、少人数でアットホームな挙式を望むカップルに人気が高まっています。仏前式は菩提寺がある家庭で選ばれることが多い形式です。

神前式の衣装——花嫁・新郎それぞれの選択肢

神前式にふさわしい衣装の基本と、最近のトレンドを紹介します。

花嫁の衣装

  • 白無垢: 最も格式の高い花嫁衣装。綿帽子または角隠しを合わせる
  • 色打掛: 白無垢からのお色直しで着用することが多い。挙式で着用する場合も
  • 引き振袖: 帯結びが見える粋なスタイル。白無垢や色打掛に比べて選ぶ人が少なく個性が出る

ヘアスタイルについては白無垢ヘアスタイル特集で衣装に合うスタイルを詳しく紹介しています。

新郎の衣装

  • 五つ紋黒紋付袴: 第一礼装。神前式の正式な新郎衣装
  • 色紋付袴: 前撮りやカジュアルな挙式で選択可能

新郎の衣装選びについて詳しくは紋付袴 完全ガイドをご覧ください。

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神前式の準備スケジュール——いつ何をする?

神前式の準備は通常、挙式の6ヶ月〜3ヶ月前から始めます。

時期やること
6〜4ヶ月前神社の下見・見学、日取り決定、初穂料の確認
4〜3ヶ月前正式申込み、衣装選び開始、ヘアメイク打ち合わせ
2〜1ヶ月前衣装最終フィッティング、食事会の手配、招待者への連絡
2週間前当日スケジュール確認、玉串奉奠の作法練習
前日持ち物最終チェック、早めの就寝

「神前式ほどの費用はかけられないけど和装は着たい」という方へ

神前式は魅力的ですが、初穂料だけで5万〜30万円、衣装・着付け・写真を含めると30万〜80万円以上の費用がかかります。「和装姿の写真は残したいけど、挙式にそこまでの費用はかけられない」という方には、フォトウェディングという選択肢があります。

和装フォトウェディングという選択肢

フォトウェディングは「結婚写真を撮ること」に特化したサービスで、挙式を行わずに和装姿の写真を残せます。白無垢や色打掛を着て、プロのセッティングで撮影する——神前式の「写真」だけを切り出したようなサービスです。

  • 費用: 3万〜20万円程度(神前式の1/3〜1/10)
  • 所要時間: 2〜3時間で完結
  • 衣装: 白無垢・色打掛・紋付袴が含まれるプランが主流
  • メリット: 日取りの制約が少ない、少人数OK、費用を大幅に抑えられる

和-nagi-は和装専門のセルフフォトウェディングスタジオで、白無垢・色打掛・紋付袴が着付けとともにプラン内に含まれています。料金はLIGHT(梅)プラン¥34,800〜。神前式と同じ和装を着た写真を、挙式費用の数分の一で残すことができます。費用について詳しくは和装前撮りの費用を抑えるコツもご参照ください。

「神社での写真だけ撮りたい」需要にも

「挙式はしないけど、神社をバックに和装写真を撮りたい」という需要も増えています。神社の境内でのロケーション撮影に対応するスタジオもあります。ただし、神社での撮影には許可が必要な場合が多いため、事前に確認してください。

スタジオ撮影であれば許可取りの手間がなく、天候にも左右されません。和-nagi-のような完全室内スタジオなら、和の雰囲気を再現したセットで、神社さながらの写真を撮影できます。

神前式の流れと費用に関するよくある質問(FAQ)

Q. 神前式の費用はトータルでいくらかかりますか?

挙式のみ(初穂料+衣装+着付けヘアメイク+写真)で30万〜80万円程度、食事会を含めると50万〜150万円が目安です。初穂料は神社によって5万〜30万円と幅があります。

Q. 神前式は2人だけでもできますか?

可能です。近年は2人だけの神前式プランを用意する神社やプロデュース会社が増えています。ただし、神社によっては親族の参列を必須とする場合もあるため、事前に確認してください。

Q. 神前式に友人は参列できますか?

伝統的には親族のみですが、近年は友人の参列を認める神社も増えています。ただし社殿の広さの関係で人数制限がある場合が多いです。友人を招く場合は挙式後の食事会に招待するのが一般的です。

Q. 神前式に必要な衣装は?

花嫁は白無垢・色打掛・引き振袖、新郎は五つ紋黒紋付袴が正式です。最近はウェディングドレスで神前式を行う方もいますが、神社によっては和装のみとする場合もあります。

Q. 指輪交換は神前式でも行いますか?

元来の神前式にはありませんが、現在は多くの神社が指輪交換を式次第に組み込んでいます。「指輪の儀」として三献の儀の後に行うのが一般的です。

Q. 初穂料はいつ、どうやって渡しますか?

挙式当日または事前に、のし袋に入れてお渡しします。表書きは「初穂料」または「御礼」、水引は「のし付き・結び切り」が正式です。渡すタイミングは神社の指示に従ってください。

Q. 雨の日の神前式はどうなりますか?

社殿内で行う神前式は雨でも問題なく執り行えます。ただし、参進の儀(花嫁行列)は屋外で行うため、雨天時は中止または省略される場合があります。

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