1. はじめに：フォトウェディングとは？

フォトウェディングとは、結婚の記念として写真撮影を行うことです。挙式や披露宴は行わず、写真撮影のみを行う場合もあれば、挙式や披露宴と併せて行う場合もあります。

近年、多様な結婚式のスタイルが選ばれるようになり、フォトウェディングも人気が高まっています。 従来の結婚式のような形式ばったものにとらわれず、自分たちらしいスタイルで結婚の思い出を残したいというカップルに選ばれています。

フォトウェディングの魅力は、以下の点にあります。

• ロケーション撮影：美しい景色の中で、思い出に残る写真を撮影できます。海辺や山、歴史的建造物など、様々なロケーションが選べます。
• 好きな衣装を選べる：ウェディングドレスだけでなく、和装や私服など、好みの衣装で撮影できます。
• 費用を抑えられる：挙式や披露宴に比べて費用を抑えることができます。撮影プランの内容によって費用は変動しますが、予算に合わせてプランを選ぶことができます。
• 時間の融通が利く：挙式や披露宴のように日取りや時間に縛られることが少なく、自分たちの都合に合わせて撮影できます。

項目	説明
形式	挙式・披露宴なし、または併用
衣装	ウェディングドレス、和装、私服など
場所	スタジオ、ロケーション撮影など
費用	挙式・披露宴より比較的安価

このように、フォトウェディングは、自由度が高く、自分たちらしいスタイルで結婚の思い出を残せる魅力的な選択肢です。次の章では、フォトウェディングに親族を呼ぶメリットについて解説します。

2. フォトウェディングに親族を呼ぶメリット

(1) 親族に晴れ姿を見せ、感謝を伝えられる

フォトウェディングは、結婚の記念として写真に残すスタイルです。挙式や披露宴は行わない、あるいは別日に行う場合でも、フォトウェディングという形で親族に晴れ姿を見せる機会を設けることができます。

特に、遠方からの出席が難しい親族や、高齢で結婚式への参加が負担となる親族には、フォトウェディングという形であれば参加しやすいというメリットがあります。結婚の報告と併せて、感謝の気持ちを伝える良い機会となるでしょう。

フォトウェディングで感謝を伝える方法	具体的な例
写真をプレゼントする	撮影した写真をアルバムにして贈る、フォトフレームに入れて飾ってもらう
スライドショーを上映する	撮影風景や完成した写真をスライドショーにして、親族と一緒に見る
メッセージを伝える	感謝の気持ちを込めた手紙やメッセージカードを添える

また、結婚式の準備は何かと忙しく、ゆっくりと親族と話す時間を取るのが難しい場合もあります。フォトウェディングであれば、比較的時間に余裕があるため、親族とじっくり語り合うことができ、より深い絆を育むきっかけにもなります。

親族に晴れ姿を見せることで、結婚の喜びを分かち合い、感謝の気持ちを伝えることができます。それは、新郎新婦にとってはもちろん、親族にとっても忘れられない思い出となるでしょう。

(2) アットホームな雰囲気でリラックスして撮影できる

フォトウェディングは、両家顔合わせや結婚式の縮小版としても捉えられ、親族を招待することでより温かな雰囲気の中で撮影できます。特に、普段はなかなか会えない親族も一緒に参加することで、思い出深い一日となるでしょう。

メリット	詳細
リラックスした雰囲気	慣れ親しんだ親族と一緒なので、緊張せずに自然な笑顔で撮影に臨めます。
和やかな雰囲気	親族との会話や触れ合いを通して、和やかな雰囲気で撮影が進みます。特に、高齢の祖父母にとっては、新郎新婦の晴れ姿を見守る貴重な機会となり、喜びもひとしおです。
自然な表情	親族の温かい眼差しに見守られることで、新郎新婦はリラックスし、自然な表情を引き出せます。プロのカメラマンでなくとも、親族がスマートフォンなどで撮影した写真にも、自然体の笑顔が溢れることでしょう。

親族も一緒に撮影に参加することで、より多くのバリエーションの写真を残すことができます。例えば、

• 両家の家族写真
• 祖父母と新郎新婦のツーショット写真
• 親族集合写真

など、フォーマルな写真だけでなく、アットホームな雰囲気の写真も撮影できます。これらの写真は、家族の絆を深める大切な宝物となるでしょう。また、親族が撮影したスナップ写真は、プロのカメラマンとは異なる視点で捉えられており、思い出をより鮮やかに蘇らせてくれるでしょう。

3. フォトウェディングに親族を呼ぶデメリット

(1) 親族への配慮（移動・宿泊・衣装など）が必要

フォトウェディングに親族を招待する場合、結婚式の準備同様に、親族への配慮が欠かせません。撮影場所への移動手段や宿泊施設の手配、衣装の準備など、負担を軽減するための様々な配慮が必要です。

まず、撮影場所までの移動手段と、遠方の親族には宿泊施設の手配が必要になるケースもあります。高齢の親族がいる場合は、移動時間の短縮や休憩場所の確保など、体調面に配慮した計画を立てましょう。

項目	詳細
移動手段	車・電車・飛行機など、親族の居住地や撮影場所に応じて最適な手段を選択
宿泊施設	必要に応じて、年齢や好みに合わせたホテルや旅館を手配
その他	移動中の休憩場所の確保、高齢者や子供連れの親族への付き添いなど

次に、親族の衣装についてです。フォーマルな服装を指定する場合、親族の負担を考慮してレンタル衣装の手配や、ドレスコードの幅を広げるなどの対応が必要です。和装・洋装、フォーマル・インフォーマルの希望を事前に確認し、それぞれの好みに合わせた衣装選びをサポートしましょう。

親族への事前の連絡や当日のサポートも大切です。撮影スケジュールや当日の流れを事前に共有し、質問や相談に対応できる窓口を設けるなど、安心して参加できるよう配慮しましょう。これらの配慮によって、親族も一緒にフォトウェディングを楽しめる、思い出深い一日となるでしょう。

(2) 親族の意向に沿う必要がある

フォトウェディングは結婚の記念として、自分たちの好きなように進めたいという思いがある一方で、親族を招待する場合は、彼らの意向も汲み取る必要があります。せっかくのお祝い事なので、お互いが気持ちよく過ごせるように配慮することが大切です。

事項	確認内容
場所	遠方ではないか、アクセスは良いか、バリアフリーに対応しているか
日程	出席しやすい日時か、他の予定と重なっていないか
撮影内容	ロケーション撮影、スタジオ撮影など希望に沿っているか、撮影時間は長すぎないか
衣装	親族の服装の希望はあるか（フォーマル、カジュアルなど）
費用負担	親族の交通費や宿泊費、衣装代などを誰が負担するのか
その他	宗教上の理由や、健康状態に配慮した対応が必要か

上記以外にも、親族の年齢層や関係性も考慮し、それぞれの事情に合わせて柔軟に対応することが重要です。例えば、高齢の親族がいる場合は、移動や待ち時間が負担にならないよう、休憩時間をこまめに設ける、車椅子を手配するなどの配慮が必要です。

また、フォトウェディング自体にあまり馴染みのない親族もいるかもしれません。事前にフォトウェディングの内容や当日の流れを丁寧に説明し、不安を取り除くことで、よりスムーズな撮影が実現します。

親族の意向を事前にしっかりと確認し、できる限り希望に沿うようにすることで、全員が満足できるフォトウェディングになります。

4. フォトウェディングに親族を呼ぶ場合の費用相場

フォトウェディングに親族を呼ぶ場合、当然ながら費用は通常よりも高くなります。増加する主な費用は以下の通りです。

• 衣装代：親族の衣装をレンタルする場合
• 着付け・ヘアメイク代：親族の着付けやヘアメイクが必要な場合
• 移動費・宿泊費：遠方の親族の移動や宿泊が必要な場合
• 会食費：撮影後に会食を行う場合

これらの費用を含めると、親族が参加する場合のフォトウェディングの総額は、内容にもよりますが、およそ20万円〜50万円程度が相場となります。

項目	費用相場
新郎新婦の衣装・撮影費用	10～20万円
親族の衣装代（1人あたり）	2～5万円
親族の着付け・ヘアメイク代（1人あたり）	1～2万円
移動費・宿泊費（1人あたり）	1～5万円
会食費（1人あたり）	5千円～1万円

上記はあくまで目安であり、親族の人数や衣装、会食の有無などによって大きく変動します。

例えば、親族が2名参加し、衣装と着付け・ヘアメイクを行い、さらに会食も行った場合、追加費用は10万円前後になることも想定されます。

予算に合わせて、どこまで親族の費用を負担するのか、あるいは各自負担とするのかなどを事前にしっかりと決めておくことが大切です。

5. フォトウェディング当日の流れ（親族参加型）

フォトウェディング当日の流れは、スタジオ撮影かロケーション撮影か、親族の参加人数、撮影場所への移動方法などによって異なります。ここでは、一般的な流れを例としてご紹介します。

時間	内容
(例)9:00-10:00	新郎新婦、親族のヘアメイク・着付け
(例)10:00-12:00	スタジオまたはロケーション撮影（親族との集合写真含む）
(例)12:00-13:00	休憩・昼食
(例)13:00-15:00	ロケーション撮影（場所を移動する場合など）
(例)15:00-16:00	撮影終了、着替え
(例)16:00	解散

上記はあくまで一例です。親族の参加人数が多い場合は、ヘアメイクや着替えに時間がかかる可能性があります。また、撮影場所への移動時間なども考慮し、余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。

撮影場所によっては、更衣室や休憩スペースが限られている場合もあります。事前に確認しておくと安心です。親族にも当日の流れを事前に伝えておくことで、スムーズな撮影に繋がります。

例えば、集合時間や場所、撮影場所の雰囲気、ドレスコードなどを共有しておきましょう。移動や待ち時間、撮影中の休憩時間などには、親族が快適に過ごせるよう配慮することも大切です。飲み物や軽食などを用意しておくと喜ばれるでしょう。

これらのポイントを押さえることで、親族も一緒に楽しめるフォトウェディングを実現できます。

6. 親族の服装

フォトウェディングに親族が参加する場合、服装にも気を配る必要があります。新郎新婦の衣装とのバランスや、撮影場所の雰囲気に合わせた服装選びが大切です。

親族の服装のポイント

• 格式張らない、セミフォーマルな服装がおすすめ
• 華やかな色合いや柄の服装で、お祝いの雰囲気を演出
• シックな色合いでまとめる場合は、アクセサリーなどで華やかさをプラス
• 露出の多い服装やカジュアルすぎる服装は避ける
• サンダルやスニーカーではなく、パンプスや革靴などフォーマルな靴を選ぶ

シーン別 親族の服装例

性別	シーン	服装例
男性	チャペル	スーツ、ジャケット&パンツスタイル
男性	ビーチ	ベージュやネイビーなど明るい色のジャケット&パンツスタイル
女性	チャペル	ワンピース、スーツ、アンサンブル
女性	ビーチ	ムームー、リゾートワンピース
高齢者	全般	着脱しやすい服装、動きやすい靴

上記はあくまで一例です。撮影場所や季節、新郎新婦の衣装とのバランスも考慮して、親族と相談しながら服装を決めていきましょう。和装で撮影を行う場合、親族も和装で参加すると統一感が生まれます。事前に新郎新婦から服装の希望を伝えておくと、当日の服装選びがスムーズです。

また、親族の服装に迷う場合は、フォトスタジオに相談してみるのも良いでしょう。スタジオによっては、親族向けの衣装レンタルサービスを提供している場合もあります。

7. まとめ：フォトウェディングで素敵な思い出を

フォトウェディングは、お二人の大切な人生の節目となるイベントです。この記事では、フォトウェディングに親族を呼ぶ場合のメリット・デメリット、当日の流れ、費用相場、服装などについて解説しました。

親族を呼ぶことで、より思い出深い一日となるでしょう。しかし、親族への配慮も必要です。

項目	内容
メリット	晴れ姿を見せられる、感謝を伝えられる、アットホームな雰囲気
デメリット	親族への配慮（移動・宿泊・衣装など）、親族の意向

上記を参考に、自分たちに合ったスタイルでフォトウェディングを進めていきましょう。

大切なのは、お二人と親族が共に楽しめることです。事前の準備やコミュニケーションをしっかりと行い、素敵な思い出を共有できるフォトウェディングを実現しましょう。

どのような形であれ、フォトウェディングはお二人の絆を深め、未来への希望を繋ぐ大切な時間となるはずです。

これからフォトウェディングを検討される皆様にとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです。素敵な一日をお過ごしください。