【2025年最新】結婚式和装の髪型完全ガイド!白無垢・色打掛に似合うヘアスタイルは?
結婚式や前撮りで和装をするならどんな髪型にする?花嫁和装は合わせる髪型によって伝統的で格式高い雰囲気にも、モダンでおしゃれな雰囲気にも変わります。この記事では、結婚式和装に合わせる髪型について、基礎知識から最新トレンドまで徹底的に解説します。
結婚式和装に合わせる髪型と特徴
まずは、和装に合わせる髪型の基本的な種類と特徴を理解しましょう。大きく分けて3つの髪型があります。
文金高島田

文金高島田は、日本の伝統的な花嫁髪型の代表格です。江渡時代に女性の間で流行した「島田髷(しまだまげ)」が基になっており、髷(まげ)を高い位置で結い上げた、奥行きのある華やかなスタイルが特徴です。
地毛で文金高島田を結う方法もありますが、鬢付け油を使って行う正式な文金高島田を結える髪結師は大変少なく、最近ではかつらをかぶるのが一般的になっています。
文金高島田が似合う人
- 格式高い伝統的な和装スタイルを希望する方
- 白無垢、色打掛、黒引き振袖など、すべての和装に合わせたい人
- 顔立ちがはっきりしている方、面長の方
新日本髪

新日本髪は、伝統のある日本髪のシルエットを現代風にアレンジした髪型です。文金高島田と違い、びん付け油を使わず、洋髪感覚で仕上げることができます。
まげの部分が丸みを帯びていて、文金高島田よりも柔らかく可愛らしいシルエットになります。「かつらに少し抵抗がある」「地毛で日本髪を結いたい」という方におすすめです。
新日本髪が似合う人
- 伝統的な雰囲気を残しつつ、少しモダンな印象にしたい方
- 丸顔の方、優しい雰囲気の方
- 地毛で日本髪を結いたい人
洋髪

洋髪は、シニヨン、ハーフアップ、ポニーテールなど、洋装にも合わせるような現代的なヘアスタイルの総称です。和装をする花嫁の大半が洋髪を選んでいると言われており、今や和装×洋髪は定番の組み合わせとなっています。
洋髪の最大のメリットは、自由度の高さとお色直しのしやすさです。ゆるふわシニヨン、タイトシニヨン、編み込みハーフアップ、ポニーテールアレンジなど、バリエーションが豊富で、自分の好みや雰囲気に合わせて選べます。また、ドレスへのお色直しの際も、髪型をそのまま活かせるため、時間の節約にもなります。
洋髪が似合う人
- 今風でおしゃれな和装スタイルを希望する方
- ドレスへのお色直しを予定している方
- 自分らしさを大切にしたい方
- どんな顔の形の方にも対応可能
綿帽子と角隠し
和装の花嫁と言えば綿帽子や角隠しを思い浮かべる人も少なくないでしょう。伝統的な花嫁和装には綿帽子や角隠しを着用するのがおすすめです。それぞれの特徴を解説します。
綿帽子

綿帽子は、白い袋状の被り物です。防寒具やほこり除けとして使われていた「被衣(かつぎ)」が由来だと言われていますが、室町時代以降に婚礼衣装に用いられるようになりました。ウェディングベールと同じように、「挙式が終わるまでは、新郎以外の人に顔を見られないように」との意味が込められていると言われています。
綿帽子は、角隠しと異なり、白無垢の時のみ着用することができます。また、かつては挙式時のみの着用とされていましたが、最近では前撮りなどでも綿帽子を着用するのが一般的になっています。
綿帽子は、角隠しに比べて頭を覆う面積が多いため、一歩間違えると顔が全く見えなくなってしまったり、顔に影がかかってしまったりすることがあります。正確な位置を見極めて着用することが重要です。
綿帽子が似合う人
- 白無垢で最も伝統的なスタイルを希望する方
- 神前式や仏前式など、格式高い挙式を行う方
- 清楚で神聖な雰囲気を大切にしたい方
角隠し

角隠しとは、高いまげを結った日本髪(文金高島田)の上に、頭を覆う形で被る帯状の布のことです。
由来には諸説ありますが、怒りを象徴とする「角」を隠すことで、おしとやかで従順な妻になる、という説が有名です。
花嫁衣装は白無垢・色打掛・黒引き振袖、すべてに合わせることができます。綿帽子と比べて、角隠しは顔を覆う面積が少ないため、写真を撮る際は顔がはっきりと見えやすいです。また、頭の上部分が大きく見えるため、顔がシャープに見えるという嬉しい効果もあります。
角隠しが似合う人
- 伝統的なスタイルを守りつつ、顔をしっかり見せたい方
- 色打掛や黒引き振袖にも合わせたい方
- 丸顔の方(顔がシャープに見える効果)
かつらと地毛、どちらを選ぶ?
かつらと地毛、それぞれにメリット・デメリットがあります。
| かつら | 地毛 | |
| メリット | ・比較的どこでも対応が可能 ・髪の長さや量は関係なし ・形が崩れにくい ・伝統的な文金高島田を完璧に再現できる ・時間がかからない | ・自分の髪で結うため自然 ・かつらの重さがない ・頭痛になりにくい |
| デメリット | ・重い(約2kg) ・長時間被ると頭痛になることも | ・対応できる職人が限定される ・髪の長さと量が必要 ・結い上げに時間がかかる ・崩れる可能性がある |
一般的には、かつらを選ぶ方が多いですが、「自分の髪で結いたい」「かつらの重さが心配」という方は、地毛での結い上げも検討してみましょう。ただし、地毛で文金高島田を結う場合は、事前に美容室やスタジオに相談し、髪の長さや量が十分かどうか確認することが重要です。
白無垢に合う髪型
純白の美しさが特徴の、最も格式高い和装です。白無垢に合わせる髪型は、伝統的なスタイルからモダンなスタイルまで幅広く選べます。
白無垢×文金高島田
最も伝統的で格式高い組み合わせです。神前式や仏前式など、格式を重んじる挙式にぴったりです。文金高島田のかつらに、綿帽子や角隠しを合わせることで、より一層厳かな雰囲気になります。
白無垢×新日本髪
伝統的な雰囲気を残しつつ、少し柔らかい印象にしたい方におすすめです。まげの丸みが可愛らしく、優しい雰囲気の花嫁姿になります。
白無垢×洋髪
白無垢を着た先輩花嫁の約7割が選んでいるという、今や定番の組み合わせです。昔ながらの衣装である白無垢と、現代の洋髪の組み合わせが、和洋折衷で可愛いと人気です。
洋髪の中でも、特に人気なのが以下のスタイルです。
ゆるふわシニヨン
カールやウェーブさせた髪の毛を、低い位置でふんわりとまとめたシニヨンスタイル。エアリーな質感で、プリザーブドフラワーやドライフラワー、生花との相性も抜群です。
淡い色の造花や小花をつけたり、パールピンを散りばめると、より可愛く仕上がります。ヘアカラーが明るめだと、よりふんわり感が出て、理想のスタイルに近づけます。
タイトシニヨン
トップのつるんとしたラインがとても上品さを引き出します。まとめ髪のカーブにより天使の輪が出るので、清潔感もあります。黒髪の方に特に似合うスタイルです。
シンプルなヘアスタイルだからこそ、オールホワイトの胡蝶蘭や、ピンポンマムなどの大ぶりな髪飾りをつけると、大人可愛く仕上がります。
ねじりシニヨン
サイドから髪をねじってまとめたシニヨンスタイル。髪飾りも控えめにすれば、シンプルで大人っぽい白無垢スタイルになります。
ウェーブシニヨン
ウェーブヘアなら、ふんわりとして柔らかな印象に。たくさんの花やチュールでバックを飾れば、華やかさもプラスできます。このままドレスに着替えても違和感のないスタイルです。
ポニーテールアレンジ
髪を一つ結びにして、毛束に水引を巻き付けたアレンジ。ヘア全体に水引やピン、金箔を飾った個性的なヘアスタイルも人気です。オンリーワンの白無垢ヘアになります。
玉ねぎヘア
ポニーテールをベースに、玉ねぎのような丸い膨らみを作る玉ねぎヘア。元気で可愛らしい印象になります。胡蝶蘭や金箔、組紐を合わせることで、和の雰囲気も取り入れられます。
色打掛に合う髪型
色鮮やかで豪華絢爛な印象を与えるのが色打掛です。色打掛の華やかさを引き立てるような、存在感のある髪型を選びましょう。
色打掛×文金高島田
伝統的な組み合わせで、格式高い雰囲気になります。色打掛の色柄に合わせて、角隠しの色や髪飾りを選ぶと統一感が出ます。
色打掛×新日本髪
新日本髪のまげの丸みが、色打掛の華やかさと相性抜群です。全体を少しゆるめに結うことで、日本髪の基本を押さえながら洗練された印象に。伝統を重んじつつ古典的すぎない日本髪が新鮮です。
色打掛×洋髪
大きめのシニヨンや、華やかな生花を使ったアレンジがおすすめです。色打掛の色に合わせた髪飾りを選ぶと、コーディネートに統一感が生まれます。
大きめシニヨン×生花
色打掛の豪華さに負けないよう、大きめのシニヨンに、胡蝶蘭やピンポンマムなどの大ぶりな生花をたっぷりと飾ります。赤やピンクの色打掛なら、白やピンクの生花が映えます。
編み込みアレンジ×つまみ細工
サイドから編み込みを入れて、つまみ細工の髪飾りを散りばめたアレンジ。伝統的なつまみ細工が、色打掛の和の雰囲気をさらに高めます。
ハーフアップ×水引
髪の上半分をまとめたハーフアップスタイルに、水引や金箔を飾ったアレンジ。モダンで個性的な色打掛スタイルになります。
髪の長さ別おすすめヘアスタイル
和装の髪型は、髪の長さによってできるアレンジが異なります。自分の髪の長さに合わせて、最適なスタイルを選びましょう。
ロングヘア
ロングヘアは、和装ヘアアレンジの選択肢が最も豊富です。シニヨン、ポニーテール、ハーフアップ、玉ねぎヘアなど、どんなスタイルでも対応できます。
おすすめスタイル
- ゆるふわシニヨン
- タイトシニヨン
- ねじりシニヨン
- ウェーブシニヨン
- ポニーテールアレンジ
- 玉ねぎヘア
- 編み込みハーフアップ
ミディアム・ボブ
ミディアムやボブの長さでも、小さめのシニヨンや編み込みアレンジが可能です。サイドやバックに髪飾りや花をたっぷり飾れば、ボブとは思えないふんわりしたまとめ髪になります。
おすすめスタイル
- 小さめシニヨン
- 編み込みハーフアップ
- ねじりアレンジ
- 髪飾りをたっぷり使ったダウンスタイル
ショートヘア
ショートヘアでも、和装を美しく着こなせます。タイトなダウンスタイルに金箔を飾るだけで、和の雰囲気たっぷりになります。ウェーブをかけたり、外ハネにしたりすることで、動きのあるスタイルも楽しめます。
ショートヘアのアレンジをもっと見るならこちら
▶結婚式和装ショートヘア完全ガイド!髪を伸ばさなくても美しく着こなせる髪型
おすすめスタイル
- タイトなダウンスタイル×金箔
- ウェーブスタイル×小花
- 外ハネスタイル×胡蝶蘭
- ハイトーンカラーでスタイリッシュに
明るめカラーのショートヘアなら、白無垢をスタイリッシュに着こなせます。ピンやイヤリングがアクセントになり、個性的なヘアスタイルが完成します。
顔の形別おすすめ髪型
髪型は、顔の形との相性も重要です。自分の顔の形に合った髪型を選ぶことで、より美しく見せることができます。
丸顔の方
丸顔の方は、顔の縦のラインを強調する髪型がおすすめです。
おすすめ髪型
- 角隠し(頭の上部分が大きく見え、顔がシャープに見える)
- 高めの位置のシニヨン
- トップにボリュームを持たせたアレンジ
- 縦長のシルエットを作る髪飾りの配置
避けたい髪型
- 横に広がるアレンジ
- 低い位置のシニヨン
面長の方
面長の方は、顔の横幅を強調する髪型がおすすめです。
おすすめ髪型
- 文金高島田(横に広がるシルエット)
- サイドにボリュームを持たせたアレンジ
- 横に広がる髪飾りの配置
- 前髪を作る
避けたい髪型
- 高すぎる位置のシニヨン
- トップにボリュームを持たせすぎるアレンジ
ベース型の方
ベース型の方は、エラを目立たなくする髪型がおすすめです。
おすすめ髪型
- サイドに髪を残したアレンジ
- ふんわりとしたシニヨン
- サイドに髪飾りを配置
- 顔周りに動きを出すアレンジ
避けたい髪型
- タイトすぎるアレンジ
- サイドをすっきりさせすぎるスタイル
逆三角形の方
逆三角形の方は、顎のラインを柔らかく見せる髪型がおすすめです。
おすすめ髪型
- 低めの位置のシニヨン
- ゆるふわアレンジ
- 顔周りに後れ毛を出すスタイル
避けたい髪型
- 高すぎる位置のシニヨン
- トップにボリュームを持たせすぎるアレンジ
ヘアアクセサリーの種類
和装ヘアを華やかに彩る髪飾り。種類が豊富で、選び方次第で印象が大きく変わります。
生花

生花は、和装ヘアで最も人気の高い髪飾りです。胡蝶蘭、ピンポンマム、ダリア、バラ、小花など、種類が豊富です。
生花のメリット
- 本物の花ならではの美しさと香り
- 写真映えする
- 季節感を演出できる
生花のデメリット
- 時間が経つとしおれる可能性がある
- 費用が高め
つまみ細工

つまみ細工は、日本の伝統工芸で作られた髪飾りです。小さな布を折りたたんで作る、繊細で美しい装飾が特徴です。
つまみ細工が似合うスタイル
- 伝統的な和装スタイル
- 色打掛との相性が特に良い
水引

水引は、結婚を象徴する縁起物です。紅白や金銀の水引を髪に飾ることで、和の雰囲気が高まります。
水引が似合うスタイル
- モダンな和装スタイル
- ポニーテールアレンジ
- 個性的なスタイルを希望する方
金箔
金箔を髪に散りばめることで、華やかさと高級感がプラスされます。ショートヘアやダウンスタイルにも使いやすいアイテムです。
かんざし

かんざしは、日本髪に挿す伝統的な髪飾りです。文金高島田や新日本髪に合わせることで、より格式高い雰囲気になります。
パールピン
パールピンを散りばめることで、上品で清楚な印象になります。白無垢との相性が特に良いです。
ドライフラワー

生花とは違う落ち着いた風合いが人気。水引や金箔と合わせるとおしゃれ度がアップします。
髪飾りと衣装の相性
| 衣装 | おすすめの髪飾り | 避けたい髪飾り |
| 白無垢 | 白やグリーンの生花、パールピン、金箔 | 派手な色の造花 |
| 色打掛(赤・金系) | 白・ピンクの生花、つまみ細工、金箔 | 寒色系の髪飾り |
| 色打掛(青・緑系) | 白・紫の生花、水引、銀箔 | 暖色系の髪飾り |
| 黒引き振袖 | 赤・白の生花、つまみ細工、金箔 | 地味すぎる髪飾り |
和装の髪型Q&A
Q1. 和装の髪型は自分でセットできますか?
A1. 洋髪アレンジであれば、セルフでも十分可能です。ゆるふわシニヨンやポニーテールアレンジなど、事前に練習しておけば綺麗に仕上がります。ただし、文金高島田や新日本髪などの日本髪は、専門の技術が必要なため、プロに依頼することをおすすめします。
Q2. 白無垢と色打掛で髪型を変えるべきですか?
A2. 必ずしも変える必要はありませんが、変えることで雰囲気の違いを楽しめます。ヘアアクセサリーを変えるだけでもガラッと印象は変わるので、例えば、白無垢では大ぶりのカサブランカ、色打掛ではかわいらしく華やかなピンポンマムをあしらうなど、目指したい雰囲気に合わせてアレンジしてみましょう。。
Q3. ショートヘアでも和装に合う髪型はありますか?
A3. もちろんあります!ショートヘアでも、タイトなダウンスタイルに金箔を飾ったり、ウェーブをかけて小花を飾ったりすることで、和装にぴったりの髪型になります。ショートヘアならではのスタイリッシュな和装スタイルを楽しめます。
Q4. 髪飾りは自分で用意する必要がありますか?
A4. 美容室やスタジオによっては、髪飾りのレンタルや販売を行っているところもあります。事前に確認しておきましょう。また、自分で用意する場合は、ネット通販や和装小物専門店で購入できます。生花を使いたい場合は、美容室に依頼するとスムーズです。
Q5. 和装ヘアメイクの費用はどのくらいかかりますか?
A5. 美容室でヘアセット、メイク、着付けをすべて依頼する場合、3万円〜5万円程度が相場です。ヘアセットのみなら1万円〜2万円程度です。セルフヘアセットなら、髪飾り代のみで済むため、大幅に費用を抑えられます。
Q6. 綿帽子と角隠し、どちらを選べばいいですか?
A6. 綿帽子は白無垢の時のみ着用でき、最も伝統的なスタイルです。角隠しは、白無垢・色打掛・黒引き振袖のすべてに合わせられます。どちらを選ぶかは、挙式のスタイルや好みで決めましょう。
なりたい雰囲気に合わせて、髪型を楽しんで
結婚式和装の髪型は伝統的なものから現代風のアレンジまで、幅広く、自由に選べます。和装だから日本髪でなければいけない」という固定観念にとらわれず、自分が一番好きな髪型、一番似合う髪型を選ぶことが大切です。
また、セルフフォトウェディングで和装撮影をする場合は、洋髪アレンジなら自分でヘアセットすることも可能です。事前に練習して、自分らしいヘアスタイルで撮影を楽しみましょう。
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