色掛下とは?白無垢・色打掛との違いと魅力
和装・衣装

色掛下とは?白無垢・色打掛との違いと魅力

和装の前撮りで「白無垢だけだと少し物足りない」「自分らしさを出したい」と感じている方に注目されているのが色掛下(いろかけした)です。白無垢や色打掛の下に着る振袖に色を取り入れることで、襟元や袖口からのぞく差し色が和装姿に奥行きと個性を加えてくれます。

この記事では、色掛下の意味や歴史から、白無垢・色打掛との違い、人気カラー8色の特徴、パーソナルカラー別の選び方、小物との具体的なコーディネート方法、費用相場、スタジオ選びのポイントまで、色掛下に関する情報を一つの記事にまとめました。和装の衣装選び全般については「和装ウェディング衣装完全ガイド」もあわせてお読みください。

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色掛下(いろかけした)とは?掛下の基本から理解する

色掛下を理解するには、まず「掛下(かけした)」が何かを知る必要があります。掛下とは、白無垢や色打掛といった打掛の下に重ねて着る振袖のこと。通常の振袖と異なりおはしょりを取らず、裾を引くように着付けます。帯も婚礼専用の掛下帯(幅24〜26cm、一般の帯より小さめ)を使い、文庫結びにするのが一般的です。

伝統的にこの掛下は白が基本でした。「嫁いだ先の家風に染まる」という意味を込めた白は、婚礼衣装に欠かせない色とされてきたためです。しかし近年、この掛下に色を取り入れるスタイルが前撮りやフォトウェディングを中心に広がっています。これが「色掛下」です。

色掛下の最大の魅力は、白無垢の清楚さを保ったまま、襟元・袖口・裾からのぞく色で「自分だけの個性」を表現できる点にあります。顔周りの印象が大きく変わるため、同じ白無垢でも色掛下の色次第でまったく異なる写真に仕上がります。また、色掛下は「掛下を着替えるだけ」で衣装チェンジに近い効果が得られるため、限られた撮影時間の中でバリエーションを増やしたい方にもぴったりです。白無垢+白掛下と白無垢+色掛下の2パターンを撮影すれば、打掛を変えずに異なる雰囲気の写真を残せます。

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色掛下の歴史|室町時代から現代のトレンドへ

日本の結婚式の解説にもあるように、打掛は室町時代に武家の女性の正装として生まれました。小袖の上から「打ち掛ける」ように羽織ることからその名がつき、掛下もこの時代から打掛と一体のものとして存在していたと考えられています。

婚礼衣装として打掛が本格的に発展したのは戦国〜桃山時代のこと(結婚スタイルマガジン)。婚姻の形式が「婿入り婚」から「嫁入り婚」へ変化し、花嫁が実家の格式を示す豪華な打掛をまとう文化が広まりました。江戸時代に入り社会が安定すると、白無垢が婚礼衣装の定番として普及。白無垢から色打掛へ衣装を替える「お色直し」の習慣も、この時代に生まれています。

掛下に色を取り入れるスタイルが注目され始めたのは比較的最近です。和装を自分らしくアレンジしたいというニーズの高まりとともに、パステルカラーや絞り染めを用いた色掛下が登場。スタジオゼロのように色掛下を8色以上揃えるスタジオも増え、選択肢は年々広がっています。

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色掛下と色打掛の違い|「下」と「上」で変わる印象

色掛下と色打掛は名前が似ていますが、着る位置も印象もまったく異なります。

比較項目色掛下色打掛
着る位置打掛のに着る振袖に羽織る打掛そのもの
色の見え方襟元・袖口・裾からさりげなくのぞく全身を華やかな色柄が覆う
印象清楚+ほんのり個性的華やか・豪華・存在感
白無垢との関係白無垢の下に合わせて使う白無垢とは別の衣装として着用
写真の映え方寄りカットで差し色が際立つ引きでも寄りでも華やかに映る
最適な撮影バストショット・横顔・振り返り全身ショット・後ろ姿

「写真でどう見えたいか」を起点に選ぶとわかりやすくなります。全身の引きカットで華やかに映したいなら色打掛、顔まわりのアップで繊細な差し色を見せたいなら色掛下。前撮りでは両方を撮影できるので、白無垢+色掛下で清楚なカットを撮り、色打掛に着替えて華やかなカットを撮るという組み合わせも人気です(ゼクシィの色打掛特集で実際のコーデ写真を確認できます)。

白無垢の種類による選び方は「白無垢の種類と選び方ガイド」、色打掛の色選びは「色打掛の人気色ランキング」で詳しく解説しています。

色掛下の人気カラー8色|それぞれの特徴と印象

色掛下を選ぶ際に最も悩むのが「何色にするか」です。顔周りの大部分を占める掛下の色は写真の印象を大きく左右します。からんスタジオゼロなど複数スタジオの展開を参考に、人気の高い8色とその特徴をまとめました。

色名印象合う肌色白無垢との相性
サーモンピンク(桜色)柔らかく可愛らしいイエベ春◎ 顔色を明るく見せる定番
淡グリーン(柳色)ナチュラルで大人っぽいイエベ秋◎ 和の趣が深まる
ブルーグレー洗練・モダンブルベ夏○ 白とのコントラストが品よい
テラコッタ温かみのあるモダンイエベ秋○ トレンドのニュアンスカラー
真紅華やか・格式ブルベ冬◎ 赤白の王道コントラスト
クリーム(生成り)やわらかい温かみイエベ全般○ 境目が柔らかく馴染む
ラベンダー上品・フェミニンブルベ夏○ 淡い紫で個性を出せる
絞り藍色伝統的・凛としたブルベ冬◎ 絞りの凹凸が写真に奥行きを出す

パーソナルカラー別の選び方

肌のトーンに合う色を選ぶと顔映りが格段に変わります。

パーソナルカラーおすすめの色掛下避けたい色
イエベ春サーモンピンク・コーラル・明るいグリーン青みピンク・ラベンダー
ブルベ夏ラベンダー・ブルーグレー・ローズピンクオレンジ・テラコッタ
イエベ秋テラコッタ・クリーム・淡グリーンビビッドピンク・鮮やかブルー
ブルベ冬真紅・絞り藍色・深紫ベージュ・くすみカラー全般

ただしパーソナルカラーはあくまで目安です。色掛下は面積が小さいため、打掛全体の印象を大きく左右するわけではありません。試着ができるスタジオで実際に合わせてみるのが一番確実です。和装と肌色の関係について詳しくは和婚のいろはも参考になります。

撮影する季節に合わせた色選び

撮影時期によってもおすすめの色は変わります。春なら桜色やコーラルで柔らかい季節感を、夏はブルーグレーで涼しげに、秋はテラコッタやクリームで暖かみを、冬は真紅や藍色で凛とした空気感を演出できます。スタジオ撮影では背景紙の色との組み合わせも考慮するとよいでしょう。

色掛下のコーディネート|小物の合わせ方で印象が変わる

色掛下の魅力を最大限に引き出すカギは、半衿(はんえり)・重ね衿(伊達衿)・筥迫(はこせこ)セットとの組み合わせです。からんの解説にもあるように、これらの小物は顔周りや胸元の印象を左右する重要なアイテムです。

小物の種類と役割

小物名位置役割
半衿襟元(首に最も近い部分)本来は長襦袢を保護するもの。刺繍入りやレース仕様で顔周りを華やかに
重ね衿(伊達衿)半衿の外側衿元に色のラインを加える。胸元を引き締めてスタイルアップ効果も
筥迫セット胸元・帯周り筥迫(化粧道具入れ)・懐剣(魔除け)・末広(扇子)の3点。格式と華やかさ
帯揚げ・帯締め帯周り帯の装飾。色掛下の色と揃えるとまとまりが出る

3つのコーデパターン

ワントーンコーデ:色掛下・半衿・重ね衿・筥迫をすべて同系色で揃える。たとえばサーモンピンクの色掛下にピンク系の半衿と重ね衿を合わせると、柔らかい統一感が生まれます。上品で失敗しにくい定番の組み合わせです。

コントラストコーデ:色掛下と小物でメリハリをつける。グリーンの色掛下に赤い筥迫を合わせる、藍色の色掛下に金の帯締めを合わせるなど、補色の関係を活かすと写真にインパクトが出ます。個性的な仕上がりを求める方向け。

絞り染めコーデ:絞り染めの色掛下は独特の凹凸感と色の濃淡があり、無地よりも存在感が増します。グリーンや藍色の絞りが人気で、写真に奥行きが出るのが特徴。レースの半衿や刺繍入りの重ね衿と合わせた和洋ミックスも近年広がっており、洋髪×絞り色掛下の組み合わせはSNSでの人気も高いです。

なお、色掛下は白無垢だけでなく色打掛にも合わせられます。色打掛に色掛下を合わせる場合は、打掛の地色と同系色の掛下を選ぶと統一感が生まれます。たとえば赤地の色打掛にサーモンピンクの色掛下、緑系の色打掛に淡グリーンの色掛下というように、同じ色の濃淡で合わせるのがコツです。打掛と掛下で対照的な色を選ぶとチグハグな印象になりやすいので注意してください。

新郎の紋付袴とのペアコーデ

色掛下のコーデを考えるとき、新郎の紋付袴との色合わせも意識すると写真の統一感が増します。たとえばベージュやカフェオレの色掛下には同系色のシルクベージュ紋付、グリーン系には紺やグレーの紋付が好相性。ウェディングアベニューでは紋付のカラーバリエーションも紹介されています。

和 -nagi- では白無垢・色打掛・色掛下の3種類から2着以上選んで撮影いただけます。プロの着付け込み・全データ当日渡しで¥34,800〜。
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色掛下を選べるスタジオが少ない?探し方のポイント

色掛下に興味があっても、実際に選べるスタジオはまだ限られています。一般的な前撮りスタジオでは白い掛下のみが標準で、色掛下はオプション扱いか取り扱い自体がないケースも。スタジオ選びの段階で以下を確認しておきましょう。

1. 色掛下の取り扱い有無と色数
取り扱いがあっても色が2〜3色しかないスタジオもあれば、8色以上から選べるスタジオもあります。予約前に「色掛下は何色ありますか?」と確認を。

2. 追加料金の有無
色掛下のオプション料金はスタジオにより異なりますが、5,500〜11,000円程度が一般的な相場です。プラン料金に含まれているか別途かかるかで総額が変わるため、事前に確認してください。

3. 小物コーデの対応力
色掛下の魅力を引き出すには半衿・重ね衿の色バリエーションが必要です。小物の種類が豊富なスタジオを選ぶと、コーディネートの自由度が高まります。

4. 着付け経験
色掛下は襟元の合わせ具合で色の見え方が変わります。色掛下の着付けに慣れたスタッフがいるかどうかも確認ポイントです。経験のある着付け師であれば、撮影中に「もう少し色を見せたい」「控えめにしたい」といったリクエストにもその場で対応してくれます。

5. 試着ができるか
色掛下は顔映りとの相性が重要です。来店時に実際に衣装を当てて肌色との相性を確認できるスタジオが理想的。試着なしでの色決めは「想像と違った」という後悔につながりやすいため、できるだけ試着対応のスタジオを選びましょう。

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色掛下を使った前撮りの準備と当日の流れ

事前準備:イメージを固める

SNSやウェディングメディアで「色掛下 コーデ」「白無垢 色掛下」と検索し、好みのスタイルの画像を3〜5枚保存しておきましょう。色の好みだけでなく、小物の合わせ方や髪飾りとのバランスなど全体のイメージを固めておくと、当日の打ち合わせがスムーズに進みます。

当日の流れ(目安)

所要時間内容
15〜30分着付け(掛下→打掛の順。着付け師が色掛下の襟元の見え方を調整)
15〜30分ヘアセット(洋髪の場合。オプションの場合は事前予約が必要)
20〜60分撮影(色掛下が映えるアングルで正面・横・後ろ姿を撮影)
10分データ確認・お渡し

色掛下は襟元や袖口の「チラ見え」が魅力なので、正面のバストショットだけでなく、斜めのアングルや振り返りのポーズも取り入れてみてください。ポーズの具体例は「和装前撮りポーズ集50選」を参考にどうぞ。

色掛下を取り入れた前撮りの費用相場

費用項目相場
和装前撮り基本プラン100,000〜300,000円
色掛下オプション5,500〜11,000円
半衿・重ね衿セット5,500〜11,000円
ヘアメイクプラン込み or 8,000〜30,000円
全データ納品プラン込み or 20,000〜50,000円

一般的な和装前撮りの総額は15〜30万円程度。色掛下を追加する場合、オプション料金として5,500〜11,000円ほどが加算されるケースが多いですが、プランに色掛下が最初から含まれているスタジオもあります。

費用を抑えるポイント

平日撮影を選ぶデコルテフォトグラフィーをはじめ、多くのスタジオでは土日祝日に追加料金がかかります。平日を選ぶだけで数千〜1万円の節約に。

色掛下込みのプランを選ぶ:オプション扱いのスタジオよりも、最初からプランに含まれているスタジオのほうが総額を抑えやすい傾向があります。和 -nagi- では白無垢・色打掛・色掛下の3種類から2着以上選べるプランが¥34,800〜で、プロの着付けと全データ当日渡しも含まれています。

ヘアセットの要否を確認する:ヘアメイクがプラン込みか別途オプションかで1万〜3万円の差が出ます。和装前撮り全般の費用と準備については「和装前撮り完全ガイド2026」で解説しています。

よくある質問(FAQ)

Q. 色掛下と色打掛の違いは何ですか?

色掛下は打掛の「下」に着る色付きの振袖で、襟元や袖口からさりげなく色がのぞきます。色打掛は「上」に羽織る衣装そのものが華やかな色柄で仕立てられています。着る位置が異なるため、同じ色でも印象がまったく変わります。

Q. 色掛下は白無垢と色打掛のどちらにも合わせられますか?

はい、どちらにも合わせられます。白無垢に合わせると清楚な中に華やかさが加わり、色打掛に合わせると打掛の色とのハーモニーが楽しめます。

Q. 色掛下の追加費用はどのくらいですか?

スタジオにより異なりますが、オプション料金5,500〜11,000円程度が一般的です。和 -nagi- では白無垢・色打掛・色掛下の3種類から追加料金なしで選べるプランを用意しています。

Q. 色掛下は何色が人気ですか?

淡いピンク(サーモンピンク・桜色)が最も人気で、次いでグリーン(淡緑・柳色)、ブルーグレー、テラコッタの順です。肌馴染みのよい暖色系が安定して選ばれています。

Q. 色掛下を選ぶとき、小物はどうすればいいですか?

半衿・重ね衿・筥迫セットの色を色掛下に合わせると統一感が出ます。あえて補色でコントラストをつける方法もあり、スタジオの着付けスタッフに相談するのがおすすめです。

和装前撮りをお考えの方は、和 -nagi- 東京/恵比寿店の衣装やプラン詳細もぜひご覧ください。
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