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入籍前に知っておきたい!六曜だけじゃない!婚姻届を出す日取りで縁起が悪い日とは?

1. はじめに:六曜以外にも縁起が悪い日がある?

「入籍日は縁起の良い日にしたい!」そう考えるカップルは多いのではないでしょうか?

婚姻届を出す際に気になるのは、やはり「六曜」ですよね。

六曜説明
大安何事においても吉、成功しないことはない日とされており、最も縁起が良いとされる。
友引「友を引く」と書くため、結婚には向かないとされることも。ただし、勝負事や旅行には吉。
先勝急ぐことが吉とされる日。午前中は吉、午後は凶。
先負ゆっくりと行動することが吉とされる日。午前中は凶、午後は吉。
仏滅六曜の中で最も縁起が悪い日とされる。
赤口正午のみ吉で、それ以外は凶とされる日。

しかし、実は六曜以外にも、婚姻届を出すのに避けたほうが良いとされている日は存在します。

一体どんな日なのか、気になりますよね?

次の章から、詳しく見ていきましょう。

2. 縁起が悪い日とは?

(1)六曜:仏滅、先負、友引

六曜とは、暦注の一つで、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6種類があります。

婚姻届の提出では、このうち仏滅、先負、友引は避けるべきとされています。

六曜説明
仏滅物事が成就しない日とされ、婚姻には最も向かないとされています。
先負午前中は凶、午後は吉とされています。婚姻届の提出は午後が良いでしょう。
友引朝晩は吉ですが、昼は凶とされ、祝い事にはあまり良くないとされています。特に「友を引く」ことから、結婚式は避けるべきとされています。

ただし、六曜はあくまで迷信であり、科学的な根拠はありません。最近では、六曜を気にしないというカップルも増えています。

(2)十二直:閉、破、平日、土

十二直(じゅうにちょく)とは、古代中国から伝わった暦注の一つで、12日周期で吉凶を占います。行動や行為に吉凶があるとされ、結婚や婚礼のような重要な日取りを決める際にも参考にされてきました。

十二直の中で、特に縁起が悪いとされるのが、「閉」「破」「平日」「土」です。

十二直説明
物事が閉ざされる日
不和や破壊を招く日
平日平凡でつまらない日
行動が制限される日

これらの日は、新しい門出である入籍にはふさわしくないとされています。

例えば、「閉」の日は、全てのことがうまくいかず、せっかくの結婚生活も閉ざされてしまうと恐れられています。

(3)二十八宿:鬼宿日、心宿日、角宿日

二十八宿(にじゅうはっしゅく)とは、古代中国から伝わった暦の一つで、月が天球上を通る道筋を28の星座に分けて、吉凶を占ったものです。

この二十八宿のうち、鬼宿日、心宿日、角宿日は、結婚には縁起が悪い日とされています。

二十八宿説明
鬼宿日(きしゅくび)鬼は結婚を嫌うとされているため、結婚に不向き
心宿日(しんしゅくび)「心」は「心臓」を表し、心臓が止まる=「死」を連想させるため、縁起が悪い
角宿日(かくしゅくび)「角」は争いごとを連想させるため、結婚には不向き

ただし、二十八宿は地域や家系によって解釈が異なる場合もあるため、参考程度に留めておくのが良いでしょう。

(4)その他:三隣亡、天赦日と一粒万倍日以外の借日

その他、六曜や十二直、二十八宿とは別に、縁起が悪い日とされているものがあります。

  • 三隣亡三隣亡は、建築関係に携わる人の間で特に忌み嫌われている日で、この日に建築工事を始めると火災が起きるとされています。結婚は新しい生活の始まりと捉えられることから、三隣亡の日は避けた方が良いと考える人もいるようです。
  • 天赦日と一粒万倍日以外の借日「借」という字がつくことから、借金のように苦労が降りかかるとされ、結婚には縁起が悪い日とされています。吉日内容天赦日百神が天に昇り、万事に吉とされる日一粒万倍日一粒の籾が万倍にも実るという意味を持つ、何かを始めるのに良い日天赦日と一粒万倍日が重なる日最強の開運日上記のように、天赦日と一粒万倍日は縁起の良い日とされています。しかし、これらの吉日以外は借日となるため注意が必要です。

これらの日取りも、あくまでも言い伝えの一つです。気になる方は、避けた方が気持ちが楽になるかもしれません。

3. なぜ縁起が悪いと言われるの?

(1)昔の人の言い伝え

昔の人は、自然現象や星の動きと人の運命との間に何らかの関係があると信じていました。六曜や十二直、二十八宿といった暦注は、そうした古代の中国から伝わった陰陽五行の思想に基づいて作られています。

暦注意味
仏滅物事が「滅」するとされる日
先負先んずれば「負」けるとされる日
友引朝晩は良くても昼は「引」き分けになるとされる日
万物に影響を与える「気」が「閉」ざされている日
物事が「破」れやすい日

これらの暦注は、古代の人々が経験的に得た知恵や教訓をまとめたものとして、現代でも言い伝えられています。結婚は人生の大きな転換期であることから、縁起を担いでこれらの言い伝えを大切に考える人も少なくありません。

(2)暦の解釈

縁起が悪い日とされるのには、それぞれの暦が持つ意味や解釈が関係しています。

説明
六曜元々は古代中国の暦システムが由来とされています。日本では江戸時代に普及し、現在でも広く知られています。
十二直古代中国で、その日の吉凶を占うために用いられた暦注です。行動や行為の吉凶を示します。
二十八宿月の運行を元に、天球を28のエリアに分割したものです。インドで生まれたとされ、中国を経て日本に伝わりました。

これらの暦は、古代の人々が天体の動きと人間界の出来事との関連性を見出そうとした結果生まれたものです。それぞれの暦が持つ意味や解釈は、時代や地域によって変化してきました。

4. 縁起が悪い日を選んでしまったら?

(1)気にしないのが一番!

縁起が悪い日とされている日にちを避けても、結婚生活がうまくいくとは限りません。
逆に、縁起が悪いとされている日に結婚した夫婦が、末永く幸せに暮らしているというケースも多いでしょう。


大切なのは、縁起の良い・悪いではなく、

  • お二人にとって、その日がどんな意味を持つのか
  • お二人が納得して入籍日を決められるのか

ということです。


縁起が悪いと言われる日にちのほとんどは、昔の人の言い伝えや暦の解釈によるものです。
現代では、あまり気にしすぎる必要はないでしょう。

(2)仏滅などは時間をずらすという方法も

六曜で縁起が悪いとされる仏滅ですが、一日中ずっと良くないというわけではありません。時間帯によって吉凶が変わる「十二時辰」を参考にすると良いでしょう。

時辰時間帯吉凶
大安午前0時~午前2時
赤口午前2時~午前4時
成六午前4時~午前6時
仏滅午前6時~午前8時
先勝午前8時~午前10時
友引午前10時~午後0時
先負午後0時~午後2時
仏滅午後2時~午後4時
大羅午後4時~午後6時
空亡午後6時~午後8時
赤口午後8時~午後10時
成安午後10時~午前0時

このように仏滅の時間帯でも、午前8時~10時は先勝と重なり吉と転じています。このように、縁起が悪いとされる日でも時間をずらせば吉の時間帯に婚姻届を提出することができます。縁起を気にする方は、このような方法も検討してみてはいかがでしょうか。

5. まとめ:二人にとって最良の日を選ぼう!

縁起が良いとされる日もあれば、縁起が悪いとされる日もある婚姻届の提出ですが、最終的にはお二人にとって最良の日を選ぶことが大切です。

要素ポイント
六曜仏滅など、気になる方は避ける
十二直結婚に良いとされる「天一天上」「一粒万倍日」などを意識してみるのも良いでしょう
二十八宿特に気にしなくても良いでしょう
その他の暦注三隣亡は避けた方が無難。天赦日や一粒万倍日は吉日ですが、借日は避けるようにしましょう。

上記はあくまで参考情報です。暦は古代からの知恵が詰まったものですが、一番大切なのはお二人の気持ちです。記念日や思い出の日にするなど、お二人にとって意味のある日に婚姻届を提出しましょう。