挙式ありのフォトウェディングで後悔しないための完全ガイド|失敗しない式場選びのコツも紹介
1. はじめに:挙式ありのフォトウェディングの魅力
憧れのウェディングドレスを着て、大切な人と永遠の愛を誓う――。結婚式は人生における一大イベントです。しかし、従来の結婚式には、準備の手間や高額な費用など、様々な負担が伴うことも事実です。
そんな中、近年注目を集めているのが「挙式ありのフォトウェディング」です。これは、挙式を行い、その様子を写真に残すスタイルで、従来の結婚式に比べて費用を抑えつつ、挙式の感動も味わえると人気を集めています。
この後の章では、挙式ありのフォトウェディングについて、種類やメリット・デメリット、式場選びのポイントなどを詳しく解説していきます。ぜひ、最後まで読んで、理想のフォトウェディングを実現するための参考にしてください。
2. 挙式ありのフォトウェディングとは?
挙式ありのフォトウェディングとは、正式な挙式を行い、その様子を写真撮影で残すスタイルです。挙式には親族や友人を招待することも可能ですし、ふたりだけで行うこともできます。結婚式の形式的なセレモニーを省略せず、写真にもこだわりたいというカップルに最適です。
(1) 挙式ありのフォトウェディングの種類(チャペル式、神前式、人前式など)
挙式ありのフォトウェディングでは、どのような挙式スタイルを選ぶかで全体の雰囲気が大きく変わります。主な挙式スタイルを3種類ご紹介します。
挙式スタイル | 説明 | 雰囲気 |
---|---|---|
チャペル式 | キリスト教の儀式に則って行う挙式 | 荘厳でロマンティック |
神前式 | 日本の伝統的な神道の儀式に則って行う挙式 | 厳かで神聖 |
人前式 | 宗教にとらわれず、列席者の前で結婚を誓う挙式 | 自由でアットホーム |
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
- チャペル式
教会で行われるチャペル式は、厳かな雰囲気の中で永遠の愛を誓うことができます。パイプオルガンの音色や聖歌隊の歌声、ステンドグラスの光に包まれた空間は、感動的なセレモニーを演出します。ウェディングドレス姿での挙式は、多くの女性の憧れでしょう。 - 神前式
日本の伝統的な挙式である神前式は、神社の神殿で行われます。雅楽の調べの中、巫女に先導され、三三九度などの儀式を行います。厳粛な雰囲気の中で行われる神前式は、日本の文化に触れることができる貴重な機会となるでしょう。白無垢や色打掛といった和装での挙式は、凛とした美しさを引き立てます。 - 人前式
宗教に捉われず、自由に結婚の誓いを立てることができるのが人前式です。オリジナルの誓いの言葉や演出を取り入れることができ、ふたりらしい挙式を創り上げることができます。カジュアルな雰囲気の中で、ゲストと共に温かな時間を過ごせるでしょう。
これらの他にも、仏前式やガーデン挙式、レストランウェディングなど、様々なスタイルの挙式があります。式場によって対応している挙式スタイルは異なるため、希望のスタイルがある場合は事前に確認しておきましょう。
(2) メリット・デメリット
挙式ありのフォトウェディングには、メリットだけでなくデメリットも存在します。両方をしっかり理解した上で、自分たちに最適な選択かどうかを判断しましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
費用を抑えられる | 挙式に参列できるゲストの人数が限られる場合がある |
準備期間が短い | 会食なしの場合、ゲストへのおもてなしが簡略になる |
好きな場所で撮影できる | スケジュール調整が難しい場合がある |
自分たちのペースで進められる | 天候に左右される可能性がある |
形式にこだわらず自由にプランニングできる | 写真のクオリティが式場によって異なる |
具体的には、以下のようなメリット・デメリットが挙げられます。
メリット
- 費用を抑えられる: 一般的な結婚式に比べて、挙式ありのフォトウェディングは費用を抑えることができます。招待客が少ないため、飲食費や引き出物などの費用がかかりません。
- 準備期間が短い: 結婚式のような大規模な準備は必要ないため、比較的短い期間で準備を進めることができます。
- 好きな場所で撮影できる: 式場だけでなく、思い出の場所や美しい景観など、好きな場所で写真撮影を行うことができます。
- 自分たちのペースで進められる: ゲストへの配慮は必要ですが、自分たちのペースで式を進めることができます。
- 形式にこだわらず自由にプランニングできる: 伝統的な形式にとらわれず、自分たちらしい自由なスタイルで挙式をプランニングできます。
デメリット
- 挙式に参列できるゲストの人数が限られる場合がある: 少人数の挙式となるため、すべての友人を招待できないケースもあります。
- 会食なしの場合、ゲストへのおもてなしが簡略になる: 会食を設けない場合、ゲストへのおもてなしが簡略化されます。
- スケジュール調整が難しい場合がある: 人気の式場やカメラマンは予約が取りにくい場合があり、スケジュール調整に苦労する可能性があります。
- 天候に左右される可能性がある: ロケーション撮影を行う場合、雨天などの天候に左右される可能性があります。
- 写真のクオリティが式場によって異なる: 式場によって写真のクオリティは大きく異なるため、事前にしっかりと確認することが重要です。
(3) 挙式のみ、会食付きなど様々なスタイル
挙式ありのフォトウェディングには、挙式のみを行うスタイル、会食付きのスタイル、披露宴を行うスタイルなど、様々なスタイルがあります。それぞれのスタイルの特徴やメリット・デメリットを理解し、自分たちにぴったりのスタイルを選びましょう。
スタイル | 説明 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
挙式のみ | 挙式のみを行い、その後は写真撮影を行うスタイル | 費用を抑えられる | 会食や披露宴がないため、ゲストへのおもてなしができない |
会食付き | 挙式の後に、親族や親しい友人と少人数で会食を行うスタイル | 費用を抑えつつ、ゲストへのおもてなしができる | 披露宴のような華やかさはない |
披露宴付き | 挙式の後に、披露宴を行うスタイル | ゲストへ盛大なおもてなしができる | 費用が高くなる |
挙式のみのスタイルは、費用を抑えたいカップルにおすすめです。また、会食付きのスタイルは、費用を抑えつつ、ゲストへのおもてなしもしたいカップルにおすすめです。披露宴付きのスタイルは、ゲストへ盛大なおもてなしをしたいカップルにおすすめです。
その他にも、挙式とフォトウェディングを別日に行うスタイルもあります。挙式は親族中心で行い、フォトウェディングは友人と楽しむなど、それぞれのシーンに合わせてゲストを呼ぶことができます。
このように、挙式ありのフォトウェディングには様々なスタイルがあります。それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、自分たちの希望や予算に合ったスタイルを選びましょう。
3. 失敗しないための式場選びのポイント
(1) 予算の決め方(費用の内訳、相場)
挙式ありのフォトウェディングの予算は、内容によって大きく変動します。後悔しないためにも、最初に予算を決め、その範囲内でプランを検討することが大切です。まずは、費用の内訳と相場を把握しましょう。
主な費用の内訳は以下の通りです。
費用項目 | 内容 | 相場 |
---|---|---|
挙式料 | 挙式会場の使用料、神父・牧師への謝礼など | 5万円~20万円 |
衣装 | ドレス・和装のレンタル料 | 10万円~30万円 |
着付け・ヘアメイク | 衣装の着付け、ヘアメイク | 3万円~10万円 |
写真撮影 | カメラマンの費用、撮影データ | 5万円~15万円 |
アルバム | 写真データの入ったアルバム | 3万円~10万円 |
その他 | 小物レンタル、ブーケ、移動費など | 2万円~5万円 |
挙式ありのフォトウェディングの相場は、50万円~100万円程度です。シンプルなプランであれば30万円程度から、豪華なプランであれば200万円を超える場合もあります。
予算を決める際には、何を重視したいかを明確にすることが重要です。例えば、衣装を重視するのであれば、衣装のグレードアップや点数追加を検討し、写真を重視するのであれば、アルバムのページ数増加やカメラマンのランクアップを検討しましょう。
また、ゲストを呼ぶ場合は、飲食代や引き出物などの費用も発生します。ゲストの人数やおもてなしの内容によって費用が大きく変わるため、事前にしっかりと検討しておく必要があります。
(2) ロケーション(チャペル、神社、ガーデン、スタジオなど)
挙式ありのフォトウェディングでは、ロケーション選びも重要なポイントです。それぞれのロケーションの特徴を理解し、自分たちのイメージに合う場所を選びましょう。主なロケーションの種類と特徴は以下の通りです。
ロケーション | 特徴 | 適したスタイル |
---|---|---|
チャペル | 荘厳な雰囲気で、本格的な挙式が叶う | クラシカル、正統派 |
神社 | 日本の伝統的な雰囲気で、厳かな挙式が叶う | 和風、厳粛 |
ガーデン | 自然に囲まれた開放的な雰囲気で、アットホームな挙式が叶う | ナチュラル、カジュアル |
スタジオ | 天候に左右されず、様々な背景で撮影できる | シック、モダン、多様なスタイル |
チャペルは、ステンドグラスや高い天井など、荘厳な雰囲気が魅力です。本格的な挙式を希望するカップルにおすすめです。一方、神社は、日本の伝統的な雰囲気の中で厳かな挙式を挙げたいカップルに最適です。神聖な空間で、和装での撮影も映えます。
ガーデンは、緑に囲まれた開放的な空間で、アットホームな挙式を希望するカップルに人気です。自然光の中で撮影することで、ナチュラルで美しい写真が撮れます。天候に左右される可能性があるため、雨天時の対策も確認しておきましょう。スタジオは天候に左右されず、様々な背景で撮影できるのがメリットです。背景セットやライティングを駆使することで、希望の雰囲気を演出できます。
その他にも、ホテルやレストラン、歴史的建造物など、様々なロケーションがあります。それぞれの会場の雰囲気や特徴を比較検討し、自分たちにぴったりの場所を選びましょう。ロケーションによっては、撮影許可の取得や追加料金が必要な場合もありますので、事前に確認することが大切です。
(3) 写真のスタイル(洋装、和装、衣装点数、アルバムの種類)
挙式ありのフォトウェディングでは、衣装やアルバムの種類も重要な要素です。後悔しない選択をするために、それぞれのポイントを押さえましょう。
まず、衣装は洋装と和装のどちらを選ぶか、あるいは両方を選ぶか検討します。チャペルでの挙式ならウェディングドレス、神前式なら白無垢といったように、式場の雰囲気や好みに合わせて選びましょう。また、衣装の点数もプランによって異なります。複数の衣装を着たい場合は、その点も確認しておきましょう。
衣装の種類 | 説明 | ポイント |
---|---|---|
洋装 | ウェディングドレス、カラードレス、タキシードなど | ドレスのラインや素材、タキシードのデザインなど、好みに合わせて選びましょう |
和装 | 白無垢、色掛下、紋付袴など | 格式や季節感を考慮して選びましょう |
次に、アルバムの種類も事前に確認しておきましょう。アルバムのサイズやページ数、写真の仕上がりによって価格が大きく変動します。
- アルバムの種類
- データのみ
- スタンダードアルバム
- プレミアムアルバム
- 和装アルバム
データのみのプランであれば費用を抑えられますが、形に残るアルバムが欲しい場合は、予算に合わせてアルバムの種類を選びましょう。最近では、フォトブックやミニアルバムなどのオプションも充実しています。希望に合わせて最適なアルバムを選び、大切な思い出を美しく残しましょう。 また、アルバムの他に、ウェルカムボードや両親へのプレゼント用の写真なども検討すると良いでしょう。
(4) ゲストの有無、人数
挙式ありのフォトウェディングでは、ゲストの招待の有無と人数も重要なポイントです。誰を呼ぶか、あるいは呼ばないかによって、フォトウェディングの規模や費用、そして全体の雰囲気が大きく変わってきます。
まず、ゲストを招待する場合、何名呼ぶのかを決めましょう。両家の家族のみを招待する少人数の挙式もあれば、友人や職場関係者など多くのゲストを招いて盛大に行う場合もあります。人数によって、式場や会食会場の規模も変わってきますので、予算と相談しながら決めましょう。
ゲスト人数 | 雰囲気 | メリット | デメリット | 式場選びのポイント |
---|---|---|---|---|
少人数(家族のみなど) | アットホーム | 費用を抑えられる | 招待できなかったゲストに配慮が必要 | 少人数対応の式場を選ぶ |
中規模(親族・友人など) | 華やか | 祝福を受けられる | 費用がかかる | 収容人数を確認 |
多数 | 盛大 | 多くの人と喜びを分かち合える | 費用が大幅にかかる、準備が大変 | 広い会場を選ぶ |
ゲストを招待しない場合は、二人だけの挙式、あるいは家族のみの挙式という選択肢があります。二人だけの挙式は、よりプライベートな空間で、自分たちらしいスタイルで式を挙げることができます。家族のみの挙式は、アットホームな雰囲気の中で、大切な家族に見守られながら挙式を行うことができます。
ゲストの人数は、フォトウェディング全体の費用にも大きく影響します。招待状や引き出物、料理や飲み物など、ゲストに関連する費用は人数に比例して増加します。そのため、予算内で希望のフォトウェディングを実現するためには、ゲストの人数を慎重に検討する必要があります。
誰を招待するか、しないかは、お二人の希望や状況に合わせて決めましょう。後悔のないように、しっかりと話し合って決めることが大切です。
4. 挙式ありのフォトウェディングの流れ
挙式ありのフォトウェディングは、一般的な結婚式とは少し流れが異なります。 スムーズに進めるためにも、大まかな流れを把握しておきましょう。
ステップ | 内容 | 期間の目安 |
---|---|---|
問い合わせ・見学 | 気になる式場に問い合わせをし、見学予約をします。見学では、プラン内容や料金、式場の雰囲気などを確認しましょう。疑問点はその場で解消しておくと安心です。 | 1~2ヶ月前 |
衣装選び | 見学後、契約が完了したら衣装選びです。ドレスや和装など、式場の提携先で試着し、お気に入りの一着を見つけましょう。衣装の空き状況によっては、早めに予約が必要な場合もあります。 | 1~2ヶ月前 |
撮影(リハーサル、本番) | 事前にヘアメイクや撮影のリハーサルを行う場合もあります。本番当日は、リラックスして撮影を楽しみましょう。カメラマンの指示に従いながら、自然な笑顔を引き出してもらいましょう。 | 1日 |
写真セレクト・アルバム作成 | 撮影後、数百枚の中からお気に入りの写真を選びます。アルバムの種類によっては、レイアウトやデザインも決められます。写真のセレクトは、挙式ありフォトウェディングの大切な思い出となるので、じっくり時間をかけて行いましょう。 | 1~2ヶ月後 |
納品 | アルバムやデータが完成したら、式場から納品されます。挙式から納品までは、1~2ヶ月程度かかるのが一般的です。 | 1~2ヶ月後 |
流れは式場によって異なる場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
5. まとめ:後悔しないフォトウェディングを実現するために
挙式ありのフォトウェディングは、従来の結婚式とは異なる魅力を持つ、新しい結婚式のスタイルです。この記事では、挙式ありのフォトウェディング全体を解説し、後悔しない式場選びのポイント、そして当日の流れを具体的に説明しました。
項目 | ポイント |
---|---|
予算 | 費用の内訳を把握し、総額を明確にすることが大切です。 |
ロケーション | チャペル、神社、ガーデンなど、希望の雰囲気に合わせて選びましょう。 |
写真 | 衣装点数やアルバムの種類など、写真のスタイルも重要な要素です。 |
ゲスト | ゲストの有無や人数も事前に検討しておきましょう。 |
挙式ありのフォトウェディングは、準備期間や当日の流れをしっかりと理解することで、よりスムーズに進めることができます。この記事で紹介したポイントを参考に、自分たちにぴったりのフォトウェディングを実現しましょう。
費用やロケーション、写真のスタイル、ゲストの有無など、様々な要素を考慮しながら、後悔のない選択をすることが大切です。
- 予算内で実現可能なプランを選ぶ
- 自分たちの希望に合ったロケーションを選ぶ
- 理想の雰囲気の写真を撮影できるか確認する
- ゲストの人数に合わせて適切な会場を選ぶ
これらのポイントを踏まえ、この記事が、これから挙式ありのフォトウェディングを検討する方々にとって、有益な情報源となることを願っています。