【フォトウェディングのブーケ選び】種類・相場・注意点まで解説
1. はじめに:フォトウェディングとブーケの重要性
一生の思い出となるフォトウェディング。美しいドレスやロケーションはもちろん、ブーケ選びも大切な要素です。ブーケは、写真の中で花嫁をより一層輝かせ、全体の雰囲気を格上げする重要なアイテムです。
まるで魔法の杖のように、ブーケ一つで写真の印象は大きく変わります。例えば、可愛らしい雰囲気にしたい場合はパステルカラーの丸いブーケを、スタイリッシュな雰囲気にしたい場合は流れるようなキャスケードブーケを選ぶなど、ブーケによって様々な表現が可能です。
また、ブーケはフォトウェディング後の楽しみにも繋がります。生花ブーケを押し花にしたり、造花ブーケをインテリアとして飾ったりすることで、結婚式の素敵な思い出を長く残すことができます。
要素 | ブーケの役割 |
---|---|
写真の印象 | 花嫁を輝かせ、雰囲気を格上げ |
ポーズのバリエーション | 自然な手の動きを演出 |
フォトウェディング後 | 思い出を形として残せる |
このように、ブーケはフォトウェディングにおいて、写真の見栄えだけでなく、花嫁の気持ちや思い出にも深く関わる大切な存在です。だからこそ、時間をかけてじっくりと選び、理想のブーケを見つけることが重要です。
2. ブーケの種類
(1) 生花ブーケ:メリット・デメリット、人気の種類(バラ、かすみ草、チューリップなど)、おすすめの季節
フォトウェディングで人気の高い生花ブーケ。みずみずしい質感と自然な香りは、写真に華やかさと生命力を与えてくれます。ここでは、生花ブーケのメリット・デメリット、人気の種類とおすすめの季節について解説します。
メリット
- 自然な美しさ、香り
- 花の種類が豊富
- 高級感、特別感
デメリット
- 温度や湿度の影響を受けやすい
- 花の持ち運びに注意が必要
- 造花と比較して価格が高め
- 季節によっては希望の花材が手に入らない場合も
人気の高い生花の種類をいくつかご紹介します。
花の種類 | 特徴 | 季節 |
---|---|---|
バラ | 愛情や美の象徴、様々な色や形 | オールシーズン |
かすみ草 | 可憐で繊細な雰囲気、他の花を引き立てる名脇役 | 春〜秋 |
チューリップ | キュートで華やか、様々な色 | 春 |
ラナンキュラス | ふんわりとした花びらが華やか | 春 |
アジサイ | ボリュームがあり華やか、和装にも合う | 夏 |
ヒマワリ | 夏の定番、明るく元気な印象 | 夏 |
パンパスグラス | 個性的で存在感抜群 | 秋 |
季節に合わせた旬の花を選ぶことで、より一層美しいブーケに仕上がります。春はチューリップやラナンキュラス、夏はヒマワリやアジサイ、秋はパンパスグラスやコスモス、冬はクリスマスローズやポインセチアなど、季節感を意識したブーケ選びもおすすめです。
(2) 造花ブーケ:メリット・デメリット、素材の種類(アーティフィシャルフラワー、プリザーブドフラワーなど)、人気のデザイン
近年、フォトウェディングで人気を集めているのが造花ブーケです。生花にはないメリットがあり、理想のブーケを形にしやすい点が魅力です。主な素材には、アーティフィシャルフラワーとプリザーブドフラワーがあります。
素材 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
アーティフィシャルフラワー | シルクやポリエステルなどで作られた、精巧な人工花 | ・耐久性が高い ・水に濡れても劣化しない ・豊富なカラーバリエーション | ・生花のような瑞々しさはない |
プリザーブドフラワー | 生花に特殊加工を施し、長期保存を可能にした花 | ・生花に近い質感と美しさ ・数年間保存可能 | ・アーティフィシャルフラワーより高価 ・直射日光や湿気に弱い |
それぞれの特徴を理解し、希望に合う方を選びましょう。
造花ブーケのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- 事前の準備が可能で、当日まで安心して保管できます。
- 海外挙式やリゾートウェディングなど、持ち運びが容易です。
- 生花と比べて価格が比較的安価な場合が多いです。
- アレルギーの心配がありません。
- 思い出として長く残せます。
デメリット
- 素材によっては生花のような質感や香りがありません。
素材やデザインを自由に選べるため、世界に一つだけのオリジナルブーケを制作できます。理想のフォトウェディングを実現するために、造花ブーケを検討してみてはいかがでしょうか。
(3) ドライフラワーブーケ:メリット・デメリット、人気の種類、おすすめの季節
近年人気が高まっているドライフラワーブーケ。生花とは異なる魅力で、フォトウェディングに彩りを添えてくれます。ここでは、ドライフラワーブーケのメリット・デメリット、人気の種類、おすすめの季節について解説します。
ドライフラワーブーケの最大のメリットは、その耐久性です。生花のように萎れる心配がなく、長期間保存できます。フォトウェディング後もインテリアとして飾っておけるのも嬉しいポイントです。また、軽いため持ち運びやすく、屋外での撮影でも負担が少ないでしょう。さらに、生花では表現できない独特のアンティークな風合いも魅力です。
一方で、繊細なため衝撃で花びらが欠けてしまう可能性があります。また、直射日光に長時間当てると退色してしまうため、保管場所には注意が必要です。
項目 | 内容 |
---|---|
メリット | ・長期間保存可能 ・軽量で持ち運びやすい ・アンティークな風合い |
デメリット | ・衝撃に弱い ・直射日光で退色しやすい |
人気の種類としては、スモーキーな色合いのパンパスグラスや、可愛らしいスターチス、シックな雰囲気のユーカリなどが挙げられます。これらの花材を組み合わせることで、自分らしいオリジナルブーケを制作できます。
花材 | 特徴 |
---|---|
パンパスグラス | ふわふわとした穂が特徴 |
スターチス | 小さな花が集まって咲く |
ユーカリ | スモーキーなグリーンの葉 |
ドライフラワーは季節を問わず使用できますが、特に秋冬のフォトウェディングにおすすめです。落ち着いた色合いのドライフラワーは、紅葉や冬の景色との相性も抜群です。
3. ブーケの選び方
(1) ウェディングドレスとの組み合わせ:ドレスのシルエット、素材、色との調和
ブーケはウェディングドレスとの相性が重要です。ドレスのシルエット、素材、色との調和を意識して、全体のバランスを整えましょう。
まず、ドレスのシルエットに合わせてブーケの形や大きさを選ぶことが大切です。
ドレスのシルエット | おすすめのブーケの形 |
---|---|
Aライン | キャスケード、ラウンド |
プリンセスライン | ラウンド、オーバル |
マーメイドライン | クラッチ、キャスケード |
スレンダーライン | クラッチ、ノーズゲイ |
エンパイアライン | ノーズゲイ、クレッセント |
次に、ドレスの素材にも配慮しましょう。例えば、繊細なレースやチュール素材のドレスには、軽やかでエアリーな印象のブーケが合います。反対に、重厚感のあるサテン生地のドレスには、存在感のある大きめのブーケがおすすめです。
ドレスの色とブーケの色の組み合わせも重要です。純白のドレスには、どんな色のブーケも合わせやすいですが、特に白やグリーン、パステルカラーのブーケが人気です。アイボリーのドレスには、ベージュやクリーム色などのブーケが上品にまとまります。カラードレスの場合は、ドレスの色と補色関係にある色や、同系色でまとめるのもおすすめです。
(2) ロケーションとの組み合わせ:海、山、庭園など、撮影場所の雰囲気に合わせたブーケ選び
フォトウェディングのロケーションに合わせてブーケを選ぶことで、より魅力的な写真に仕上がります。場所の雰囲気とブーケの調和が、写真の印象を大きく左右するからです。ここでは、代表的なロケーション別に、おすすめのブーケのスタイルや雰囲気、花の種類をご紹介します。
ロケーション | おすすめのブーケスタイル | 花の種類 | 雰囲気 |
---|---|---|---|
海 | ナチュラルブーケ、クラッチブーケ | カスミソウ、シェル、スターフィッシュ | 軽やか、爽やか |
山 | キャスケードブーケ、ナチュラルブーケ | グリーン、ワイルドフラワー | 自然体、壮大 |
庭園 | ラウンドブーケ、クラッチブーケ | バラ、あじさい | エレガント、上品 |
街中 | クラッチブーケ、スタイリッシュなブーケ | カラー、アンスリウム | モダン、スタイリッシュ |
リゾート | トロピカルなブーケ、ナチュラルブーケ | ハイビスカス、プルメリア | 華やか、エキゾチック |
例えば、海のロケーションでは、軽やかで爽やかな印象のブーケがおすすめです。カスミソウやシェル、スターフィッシュなどをあしらったナチュラルブーケやクラッチブーケは、海の雰囲気と相性が良く、開放的な印象を与えます。
山のロケーションでは、自然の中で撮影することを活かし、グリーンやワイルドフラワーをたっぷり使ったナチュラルブーケや、流れるようなラインが美しいキャスケードブーケがおすすめです。壮大な自然の中で、より一層魅力的に映えます。
庭園のような落ち着いた雰囲気のロケーションでは、上品でエレガントなブーケがぴったりです。バラやあじさいなど、クラシックな花を使ったラウンドブーケやクラッチブーケは、庭園の美しさを引き立てます。
街中での撮影では、スタイリッシュでモダンなブーケがおすすめです。都会的な雰囲気に合う、カラーやアンスリウムなどを使ったブーケは、洗練された印象を与えます。
リゾート地でのフォトウェディングでは、トロピカルな雰囲気の花を使ったブーケがおすすめです。ハイビスカスやプルメリアなど、鮮やかな色彩の花は、リゾートの華やかさを一層引き立てます。
このように、ロケーションに合わせてブーケを選ぶことで、より洗練されたフォトウェディングを演出できます。
(3) 季節との組み合わせ:春夏秋冬の旬な花を取り入れたブーケ
季節感のあるブーケは、フォトウェディングに彩りを添えてくれます。旬の花は、その時期ならではの美しさやみずみずしさで、写真映えも抜群です。また、価格も比較的リーズナブルになる傾向があります。
季節 | おすすめの花 | 雰囲気 |
---|---|---|
春 | チューリップ、ラナンキュラス、スイートピー | 華やかで可愛らしい、パステルカラーの優しい雰囲気 |
夏 | ヒマワリ、アンスリウム、トルコキキョウ | エネルギッシュで鮮やか、リゾート感あふれる雰囲気 |
秋 | ダリア、コスモス、パンパスグラス | 大人っぽく落ち着いた、シックで温かみのある雰囲気 |
冬 | クリスマスローズ、アマリリス、ポインセチア | 上品で華やか、ロマンチックな雰囲気 |
春は、パステルカラーのチューリップやラナンキュラスで可愛らしい印象に。夏は、鮮やかなヒマワリやアンスリウムで、太陽の下での撮影にぴったりな元気なブーケに。秋は、落ち着いた色合いのダリアやコスモスで、シックな雰囲気を演出。冬は、クリスマスローズやアマリリスで、ロマンチックな雰囲気を醸し出すことができます。
これらの花以外にも、それぞれの季節に旬を迎える様々な花があります。フローリストと相談しながら、お好みの花やドレス、ロケーションに合わせたブーケを選びましょう。季節感を意識することで、より一層思い出深いフォトウェディングになります。
4. ブーケの相場
フォトウェディングで使用するブーケの相場は、種類やグレードによって大きく異なります。素材やデザイン、サイズなどによって価格が変動するため、予算に合わせて選ぶことが大切です。
ブーケの種類 | 相場 |
---|---|
生花ブーケ | 20,000円~50,000円 |
造花ブーケ | 10,000円~30,000円 |
ドライフラワーブーケ | 15,000円~40,000円 |
上記はあくまでも目安であり、使用する花の種類やデザイン、大きさなどによって価格は変動します。例えば、生花ブーケの場合、希少な花材を使用したり、複雑なデザインにしたりすると、50,000円以上になることもあります。
ブーケの持ち込み料についても事前に確認しておきましょう。式場によっては、持ち込み料が別途発生する場合があります。持ち込み料は数千円から1万円程度が相場です。無料の場合もあるので、事前に確認しておくと安心です。
5. ブーケの手配方法
フォトウェディングのブーケは、主に以下の4つの方法で手配できます。それぞれメリット・デメリットがあるので、予算や希望に合わせて最適な方法を選びましょう。
手配方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
式場提携 | 手配が簡単 ドレスや会場との相性を考慮してもらえる | 選択肢が限られる 比較的高価な場合も |
持ち込み | 好みのブーケを選べる 費用を抑えられる場合も | 手配の手間がかかる 持ち込み料が発生する可能性も |
手作り | 世界に一つだけのブーケが作れる 費用を抑えられる | 技術と時間が必要 |
ネット注文 | 多様なデザインから選べる 比較的安価な場合も | 実物を見られない 品質にばらつきがある場合も |
式場提携の場合は、提携しているフローリストの中からブーケを選びます。手配が簡単で、ドレスや会場との相性を考えて提案してもらえるメリットがあります。ただし、選択肢が限られること、比較的高価な場合もあることはデメリットです。
持ち込みの場合は、好みのブーケを用意できます。費用を抑えられる場合もありますが、手配の手間がかかります。また、持ち込み料が発生する可能性があるので、事前に式場へ確認が必要です。
手作りは、世界に一つだけのオリジナルブーケが作れる点が魅力です。材料費だけで済むため費用を抑えられますが、技術と時間が必要です。
ネット注文は、多様なデザインから選べ、比較的安価な場合もあります。ただし、実物を見られないこと、品質にばらつきがある場合もあるため、口コミなどを参考に慎重に選びましょう。
6. フォトウェディングブーケの注意点
フォトウェディングでブーケを選ぶ際には、いくつか注意しておきたい点があります。素敵な思い出を作るためにも、後悔のないよう事前に確認しておきましょう。
ブーケの大きさ
ブーケの大きさは、写真の仕上がりにも影響します。小さすぎると存在感が薄れてしまい、大きすぎるとドレスとのバランスが悪くなってしまうことも。ドレスのデザインや自身の体格、撮影スタイルも考慮して選びましょう。
ブーケとロケーションの相性
ブーケはロケーションとの相性も大切です。例えば、海辺での撮影には爽やかな印象のブーケ、ガーデンウェディングには華やかなブーケなど、場所の雰囲気に合ったブーケを選ぶことで、より魅力的な写真が撮れます。
手配の時期
ブーケの手配は、余裕を持って行いましょう。特に生花ブーケの場合は、季節や花の種類によって希望の花材が手に入らない場合もあります。
注意点 | 詳細 |
---|---|
大きさ | ドレスや自身の体格、撮影スタイルに合った大きさを選ぶ |
持ち方 | 自然な持ち方を事前に練習しておく |
ロケーションとの相性 | ロケーションの雰囲気に合ったブーケを選ぶ |
造花の場合 | 生花との質感の違いを確認しておく |
手配時期 | 余裕を持って手配し、特に生花の場合は季節や花の種類に注意する |
これらの点に注意して、フォトウェディングにぴったりのブーケを選びましょう。
7. まとめ:理想のブーケで最高のフォトウェディングを
この記事では、フォトウェディングにおけるブーケ選びの重要性について、種類、相場、注意点などを詳しく解説しました。ブーケは、ドレス姿を引き立て、写真全体の雰囲気を大きく左右する重要なアイテムです。
理想のブーケを選ぶためには、ドレスとの組み合わせ、ロケーション、季節、そしてもちろんあなた自身の好みを考慮することが大切です。
項目 | 内容 |
---|---|
ドレスとの組み合わせ | ドレスのシルエット、素材、色との調和を考えましょう。Aラインドレスにはキャスケードブーケ、マーメイドドレスにはクラッチブーケなど、ドレスに合ったブーケを選ぶことで、より洗練された印象になります。 |
ロケーションとの組み合わせ | 海辺での撮影には爽やかな印象のブーケ、ガーデンウェディングにはナチュラルなブーケなど、ロケーションの雰囲気に合わせたブーケ選びが大切です。 |
季節との組み合わせ | 春夏秋冬、それぞれの季節に合った旬の花を取り入れることで、より魅力的な写真に仕上がります。 |
ブーケ選びに迷った際は、フォトウェディングのプランナーやフローリストに相談してみるのも良いでしょう。プロのアドバイスを受けることで、あなたにぴったりのブーケを見つけることができます。
一生に一度のフォトウェディング。後悔のないよう、じっくりと時間をかけて、理想のブーケを見つけてください。素敵なブーケとともに、最高の思い出を作りましょう。